【ニッポンの未来を創れ！起業家スピリッツ】 株式会社ワイエムジーワン 代表取締役　山家一繁

代表取締役　山家一繁

「中小企業でも自社のビジネスを通して社会貢献したい」ということを考え、行動に移す経営者はあまりいないのではないかと思います。ましてや若い時にはこうした考えができるはずもありません。私が大学を卒業して家業を継いだ当初は、友人が名の知れた会社に就職してバリバリと働いているのを見ると、下町の零細企業でうらぶれている自分がいやになることもありました。

しかし私は、東京ニュービジネス協議会に入会し、多くの創業経営者に触れる事によって、意識が変化していくことに気が付きました。中小企業でも自社のビジネスを通して社会貢献したいと強く思うようになり、これからの残り時間をどう使えばよいかを考えるようになりました。江戸時代の日本は、鎖国しながらも庶民が切磋琢磨して活気づいていました。私も外部に頼らず、自ら考えて行動し、幸福をつかもうと決断しました。

当社は、企業が利用している配送車車両、営業車両にフィルムラッピングをすることで、企業の視覚的経営戦略をお手伝いしています。2000年から始まった東京都交通局などによるバスラッピング広告ではフィルム製作、施工を担当。4000台の実績を築き上げました。

　 そこで6年前から新たに個人向けのブランド「LAPPS」を立ち上げました。車の色をフィルムで変える「カラーリングチェンジラッピング」という全く新しいビジネスです。この事業を通じて女性の雇用創出にもつながる可能性が出てきました。こうしたアントレプレーナーシップが社会貢献につながり、日本の未来を作っていくことを実感しました。おかげさまで今は経営者人生を心から楽しんでいます。

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「フジサンケイビジネスアイ」