西武信用金庫

未来を開く 西武信用金庫<12> 支店長に聞く

資産家の土地運用を支援 養老施設や保育園設置などに協力
鷺宮支店

荒井昌成支店長兼練馬事務所長
荒井昌成支店長兼練馬事務所長

当支店は1950年に開業した、当金庫で2番目に古い店舗です。西武新宿線鷺ノ宮駅を西端として、東は同野方駅、南は早稲田通り、北は西武池袋線の中村橋駅と練馬駅、桜台駅周辺までが営業エリアで、現在、練馬支店の開設に向けての活動も行っています。

高度経済成長期には、支店前の商店街を中心に小中規模の小売業が多数ありましたが、現在はスーパーの台頭や事業承継者不足により、チェーン店の賃貸や廃業も相次いでいます。空き店舗の有効活用などにより、小中規模の不動産賃貸業も増えています。

このため、事業支援案件でも不動産賃貸関連の融資をはじめ、資産家による土地活用や相続、事業承継関連の専門家派遣、資金繰り改善提案などが多く、特に相続、事業承継、資産運用のサポートを強化しています。その一環として、行政やコンサルタントと連携して資産家の土地運用を支援、養老施設の建設や保育園の設置などに協力しました。

一方、練馬事務所の開設に向けては区内事業者とのパイプづくりに注力し、税理士会や公認会計士会、中小企業家同友会に当金庫のプレゼンテーションなどを行っています。また、年2回開催される創業支援セミナーでは審査委員を務めています。

営業エリア内は今後、西武新宿線の地下・高架化による人の流れの改善や道路拡張に伴う交通便の改善が見込まれています。大型スーパーの出店計画や商店会と近隣駅との連携による日中人口の増加が期待され、ビジネス拡大に向けたチャンスが広がっています。このため、新規顧客の開拓とあわせて、既存顧客との交流によるビジネス機会の創出、既存顧客に対する一歩踏み込んだ提案などに力を入れていきます。そのためにも、若手経営者で構成する「西武ニューリーダーズクラブ」の会員を現在の倍となる50人に引き上げるとともに、セミナーやイベントも増やして「最後は選んでもらえる」支店づくりをしていきます。

東京都中野区若宮3-16-11
TEL:03-3330-2321

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【取引先紹介】

株式会社タカハシ

高速裁断機や撹拌機、洗浄機などの食品加工機の製造・販売が主な事業。創業は1962年で、今年で55周年を迎える。栃木県小山市に生産工場をもっている。同社の高速裁断機は、連続裁断に最適な切れ味を徹底追求した独自設計で、原料が刃から離れないために生じるズレを防ぐ構造となっているのが特徴。また、原料の刃際まで正確に送り出す特殊機構により、厚薄自在の切れ幅設定が可能なうえ、肉や野菜はもちろんのこと、漬物や佃物、珍味、製菓などあらゆる原料にも対応できるように、押さえバネを調節するネジハンドルを装着している。売上の拡大に向けて、海外進出も検討している。

西武信用金庫とは74年から取引がスタート。定例会議を開き、月次報告書の策定や内部管理統制関連、工場の生産管理で専門家を派遣してもらっている。また、仕入れ先や外注先の紹介なども受けており、展示会にも積極的に出展し販路拡大につなげている。

高橋晃氏
代表取締役 高橋晃氏

東京都中野区江古田4-31-1
TEL:03-3396-7772

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株式会社東都

葬儀式に関するすべての業務を行っている。1985年に葬儀社への人材派遣会社としてスタートし、その後、祭壇のリースなどに拡大し、現在では葬祭店舗や生花店の運営のほか、会員組織の企画・運営、保険商品の取り扱いなどを手掛けている。このほか、葬祭業のコンサルティングなども行っている。

業界を取り巻く環境は、葬儀の低価格化によって平均受注単価は下落しているものの、2014年度に11万人(都内)だった死亡者数が増加傾向にあり受注件数は伸びている。大きな課題は人手不足で、その対応として葬儀式のマニュアル化による社員教育を強化するとともに、女性を含めた葬祭士の育成に努めている。今後は葬儀会館の建設と葬儀相談所の開設による顧客囲い込みや葬祭店舗網の拡大による受注増を目指していく。

西武信用金庫との取引は、葬祭店舗の整備で資金サポートを受けた。また、現在計画中の葬儀場建設でも融資を受ける。

福留成泰氏
代表取締役会長 福留成泰氏

東京都中野区丸山1-10-12
TEL:03-5840-8850

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マッチングに生かそうと取引先の製品を支店に展示
千ヶ瀬支店

西村修支店長
西村修支店長

当支店は、東京・青梅市の南に位置しており、JR青梅線東青梅駅から徒歩約8分のところにあります。周辺にはスーパーマーケットやドラッグストアなどがあり、多くの買い物客が集まる日常生活の中心地に立地しています。営業エリアは、千ヶ瀬地区を主体に、青梅線河辺駅の西側一帯です。

千ヶ瀬地区はかつて、青梅街道の宿場町や織物生産地として発展しましたが、織物業界の衰退により1960年代半ばから織物業の転業、廃業が続出し、その跡地に製造業が拠点を構えるようになりました。こうした背景もあり、個人を除いた当支店の取引先は、件数、金額とも製造業が多いのが特徴で、このほかでは不動産賃貸や建設業の比率が高くなっています。ただ、事業者のうち約8割は従業員10人未満の小規模・零細事業者です。

このため事業支援では、就業規則や退職金規定の整備に関する相談をはじめ、専門家の補助金を活用した機械設備導入などが多いです。他支店の顧客とのマッチング案件も増えています。また、若手勉強会などを通じて、後継者育成や販路開拓、財務改善など経営改善についてのテーマを決めたサポートを実施しています。このうち販路開拓では、取引先食品会社のパッケージ作成にあたり、当金庫と提携している実践女子大学を紹介しました。さらに多くの取引先で人材不足が大きな課題となっているため、田無工業高校と杉並工業高校、多摩工業高校のインターンシップ受け入れなどにも協力しています。

営業エリア内には、他の信用金庫や地方銀行、農協など競合金融機関も多いため、支店としては「最初に相談してもらう人間関係づくり」に注力しています。その一つとして各職員が気になった新聞記事を発表する勉強会を毎朝実施し、顧客への有益な情報提供に努めています。取引先やその製品への認識を深めるために、取引先の製品を支店の応接室に展示しており、これが事業マッチングにも活かしています。

東京都青梅市千ヶ瀬4ー372ー2
TEL:0428-24-1411

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【取引先紹介】

株式会社中柴製作所

ステンレスやチタン、鉄などによる板金やフレーム、筐体加工と熔接・設計が主な事業。自動車メーカーの設備ラインや梱包機械のほか、世界遺産の春日大社(奈良県奈良市)の宝物殿の精密板金加工も手掛けた。1971年に個人事業としてスタートし、85年に株式会社化した。現在、3次元CAD活用による事業多角化を目指し、女性の積極活用を推進している。また、これまでハンダを使っていた板金溶接を、最新鋭の特殊溶接機械を導入して付加価値の向上にも努めている。

西武信用金庫とは株式会社化した85年からの取引で、各種補助金申請のフォローやリーマンショックによる売上減による金融支援に加え、ホームページ作成やビジネスフェア参加によるビジネスマッチング、販路開拓でもサポートを受けている。また、西武信金の紹介によって3年前から多摩工業高校の学生をインターンシップとして受け入れ、有望な学生は社員採用している。

中村則夫氏
代表取締役 中村則夫氏

東京都青梅市千ヶ瀬町1-103
TEL:0428-24-0446

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ナップ株式会社

X線分析機器や航空機用ジェットエンジン部品加工を主体する精密切削加工・組立が主力事業。「ナノの世界に挑戦した」という目標を掲げ、創業は1991年で、98年に発生した和歌山毒物カレー事件ではカレーの元素分析に同社のX線分析装置が用いられた。創業以来、「高い制度と品質」を基本姿勢に研究開発に力を入れ、日々、ミクロ加工領域の加工にも挑戦している。成果の一例として、マシニングセンタを使った0.01㍉の穴あけ加工や直径0.03㍉、高さ0.5㍉のピンの削り出し技術を確立。東京都信用金庫協会をはじめ、さまざまな表彰を受けている。

技術開発に向けた設備投資も積極的に実施しており、西武信用金庫は最新鋭設備導入における補助金申請などで専門家を派遣。また、大手企業とのマッチングなどでも協力し、販路開拓もサポートしている。

永田盛久氏
代表取締役 永田盛久氏  

東京都青梅市長渕8-175-8
TEL:0428-23-7201

「フジサンケイビジネスアイ」

【掲載企業】

西武信用金庫

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