組織図の描画。シミュレーション機能で組織編成を予測できる
人材採用支援事業などを手がけるグローバンス(東京都新宿区)は、クラウド型人事管理システム「ヒトマワリ」に、予定する人事異動が適正かどうかを判断する「組織シミュレーション機能」を追加する。月内のサービス提供を目指す。
パソコン上に組織図が描画され、マウスを使ってファイルを移動して貼り付けるドロップ・アンド・ドラッグで人材を異動させるシミュレーションが実施でき、異動先の組織の総額人件費や平均給与額、等級分布などを瞬時に分析。人事台帳にひも付いており異動が適正かどうかの意思決定もしやすい。
このため経営指標と照らし合わせ定量的に組織状態を把握でき、さまざまな組織編成イメージを作成できる。
さらにシミュレーションした組織を実行すると、人材データベースや人事履歴情報も自動的に更新され、従来のような重複管理から脱却できる。また組織図自体も履歴として保存されるため過去のある時点の組織図を閲覧することも可能だ。
ヒトマワリは2018年8月に新規事業として開発した。自社のノウハウを生かした新たなクラウドサービスとして展開。その後も人材データベース機能にさまざまな情報をひも付け、一元管理が可能になっている。ルーチンワークを自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)も実装。導入企業は40社を超えた。
現在も顧客ニーズの高いものから新機能の実装に向け開発を進めており、今回の組織シミュレーションのサービス提供もあって来年3月末には累計で100社への導入を目指す。この一環として東京以外の展示会にも精力的に参加していく。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」