食材や加工食品などの研究・開発・販売を手がける食王(埼玉県行田市)は、クラウドファンディング(CF)により調達した資金を使って地元・埼玉県産食材を生かした調味料「こりゃヤバい埼玉」を開発、来年2月に発売する。価格は1200円を予定。
「食べるペースト」こりゃヤバい
食材として深谷のネギ、越生毛呂山のユズ、行田の有機古代米、小川町の有機赤ワイン、所沢の狭山茶とほうじ茶などを使用して商品化する。
同社は2018年3月設立。田中利幸社長はイタリア料理教室を開催する中、独自開発した調味料と調味オイルが好評で、調味料は「こりゃヤバい」、調味オイルは「琥珀(こはく)」「瑪瑙(めのう)」「翡翠(ひすい)」の商品名で20年1月に販売を始めた。4商品とも食品添加物を一切使わず徳之島(鹿児島県)とイタリアの食材で売り出した。
ただ「食材をおいしくする調味料ではなく、食材そのものの味を引き出す」をコンセプトに開発したため、市場で受け入れられるかどうかの反応を確認する目的で19年10~12月にCFを実施、10万円の目標に対し170万円が集まった。調達資金は返礼品の他、新しい調味料の開発に充てることにした。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」