【質量・成分の分析】見えないものを見るNano-PALDI分析法~ナノ微粒子支援型質量分析~
福島大学 農学系教育研究組織設置準備室 平修 准教授
研究内容の概要/特徴
科学で世の中をよくする。
当たり前のことですが、はたしてどのくらいの科学者がそれを思い、実行しているでしょうか。
私は決して自己満足で終わることのない研究を目指しています。研究とは新しいアイディアを思いつき、それを実証することです。その為には、必ず分析(測る、見る)をします。私は、誰でも簡単に「そこに何があるのか」を測り、見ることができる
Nano-PALDI(Nano-Particle Assisted Laser Desorption/lionization)質量分析法という技術を開発しました。
本分析法は、今までできなかった、低分子から高分子までを一度の測定で検出することが出来ます。食品、医、薬学、農学、工業材料分野などへの応用が可能です。
従来技術・競合技術との違い/ポイント
・Nano-PALDIは、従来、測定できなかった低分子の測定を綺麗に行うことができる
・代謝物、工業材料中の添加剤をダイレクトに検出
・ナノ粒子は安価に製造可能
・最近では、タンパク質など大きい分子も同時に測定可能に(学術論文・特許などへ掲載、申請済)
・一度で沢山の物質がどこにあるか分かる(抗体・蛍光剤不要、直接可視化)
研究者プロフィール
1975 宮城県仙台市出身
2004 北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科博士後期課程修了学位:博士(材料科学)
2004-2005 (独)産業技術総合研究所特別研究員
2005-2008 (株)三菱化学生命科学研究所副主任研究員
2008-2013 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科助教
2013-2018 福井県立大学生物資源学部准教授
2018-現在 福島大学食農学類准教授
2016 日本質量分析学会奨励賞他7件
原著論文70報, 著書15報, 特許12案件
問い合わせ
◆ 研究者:農学系教育研究組織設置準備室准教授平修
E-mail: staira@agri.fukushima-u.ac.jp
◇ 事務担当: 福島大学研究振興課
Tel:024-548-5248 / Fax:024-548-5209 / E-mail:chizai@adb.fukushima-u.ac.jp