ビジネスクリエイション株式会社 代表取締役   平村 一紀

「起業支援一筋」中小企業診断士としての20年の歩みとこれからの夢

起業支援一筋を掲げ、2002年4月中小企業診断士事務所を開設、2008年に法人化し、起業・創業支援、新事業進出コンサルティングを行うビジネスクリエイション株式会社の平村一紀代表に20年の歩みとこれからの夢について話をうかがった。

――中小企業診断士としての苦労をお聞かせください
中小企業診断士は、独立してコンサルタント業を営むのは2割程度と言われ、ほとんどは会社の中で勤め続ける層が多く、経営者の一部の方々はその名称さえ知らないということがあります。
また、弁護士や税理士などの士業と違って、自治体が認定する特定業種の一部を除き、法律で定められた独占業務を持つ資格ではないため、何よりお客様に信用された上で、付加価値のあるサービスを提供することが求められます。
苦労というよりは当たり前のことではありますが、お客様の課題や悩みを聞き、課題解決をするための具体的な提案を親身に行うことで、信頼を積み重ねていくということを常に意識しています。
――20年前と今の違いはどんなことがありますか
国や都道府県などの自治体が提供する公的な支援策や補助金制度が充実してきている傾向にあり、これから事業を起こす方にとって、利用できる制度の範囲が過去に比べて大きく拡充してきていると思います。
事業として新しいアクションを起こす際に、何かしらの活用できる選択肢が広がってきているせいか、支援策含め情報収集に熱心な経営者が多くなってきており、以前と比べて直感的に行動する経営者が減っているように感じます。
――他の士業との連携やツールの活用支援を教えてください
先ほどお話したように、中小企業診断士は法律で定められた独占業務の範囲がないため、他の士業さんや支援機関と連携して、他の専門家や支援機関のサービスを利用しながら支援することがあります。
それに加えて、事業に必要な経営課題について、利用し易いITツールや各種サービスが充実してきているので、そうしたサービスもあわせて提案することもしばしばあり、お客様に対して、ワンストップでサービス提供ができるように情報のアンテナを高くして、他の専門家とのコミュニケーションも図っています。
――これからの夢について
これまで関わってきた支援のノウハウや事例を活かし、起業や創業に対してわかり易いコンサルティングサービスのメニュー化をしていきたいと考えています。メニュー化することによって、規模の大小にかかわらず、課題を抱える幅広いお客様と接点を持つことができます。
また、更に幅を広げるために、当社単独だけでは対応できない中小企業診断士の仲間とチームを組みネットワークを構築し、支援の場づくりにチャレンジしていきたいと考えています。
平村 一紀(ひらむら・かずき)
ビジネスクリエイション株式会社 代表取締役
中小企業診断士
大学卒業後、サントリーフーズ株式会社入社、マイク株式会社を経て平成14年、中小企業診断士の資格登録と同時にコンサルタントとして独立。中小企業診断士の全国ネットワーク株式会社L2L代表就任した後、ビジネスクリエイション株式会社を設立。

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