なぜ、世界の金持ちほど「占い師」を活用するのか

第5回

木星は本当に幸運?年間目標と精神の成長の意義

株式会社ANGEWORK  桐生 雄洋

 

今回は木星を紹介します。

この惑星は一般的な占い本では幸運の星と呼ばれています。占術をご存知ないと何がどう幸運に繋がるのか、ピンとこないかも知れません。

そこでその幸運という本来の意味と、ビジネスとの関連性等についてご紹介します。

1.木星の基礎知識

まずは天文学上のおさらいです。

太陽系第5番惑星であり、公転周期は約12年です。

木星の位置

太陽は歳差運動により1年で天空を一周するように見えますが、航路である黄道には12個の星座があり、何座生まれ、と呼ばれるものです。

木星はその12個存在する星座を、約1年で1つずつ移動する軌道を持っています。

占星術では惑星の星座移動時に運気を変化させるという思想があるため、年単位の運気傾向判断に使われます。ただ、以前水星のコラムで紹介した「逆行」という現象や自転公転等により、実際には1年ピッタリにはならず短くなる事もしばしばです。


2.コラム掲載近辺における木星位置

2023年5月17日、このコラムを掲載する少し前に木星は「牡牛座」に移動しました。

速度の遅い惑星が星座を移動すると、それなりに大きな運気の流れが変わることが多く、人・物・お金の区切りとなる事があります。

これを「木星牡牛座運気」等のように表現し、この惑星が与える運気テーマが発生することになります。もしこの近辺で物事が変化したりきっかけができたと感じたのなら、そこから1年程は同じ運気傾向が続くと捉えて良いでしょう。

木星位置

ここから約1年、木星は「牡牛座」が管轄する、女性の人権・嗜好贅沢品・地球環境問題、経済活動に影響を与えます。星座移動のタイミングでは現象が顕著に発生することが多く、この近辺では女性人権問題や株価等の特別なニュースを見聞きされたかと思われます。

次に、この惑星が個人やビジネスにもたらす恩恵をご紹介します。


3.木星効果は拡大・発展と成長

占星術では、木星は幸運の惑星という解釈が一般的です。今回は「牡牛座」に移動したので、牡牛座は12年に一度の最大幸運期到来、という見出しが散見されたり、牡牛座が最も幸運という表現が多いものと思われます。


が、私個人の見解は「やや」解釈が相違します。

木星の効果は、物事を「拡大・拡散」させること、そして精神面を重点に「成長」を促すことです。牡牛座生まれの方々を中心に、楽観的な心理を発生させたり、先行きを明るく考える事で、幸運という心理を実感するという傾向です。

そして効果は幸運だけではありません。この惑星のマイナス面は、肥大化し過ぎて手に負えなくなる事、収束安定せず計画が霧散しやすい事です。

私個人の経験上、木星が自分の星座に入った時期が幸運だらけだった記憶は全くありません。むしろ事業立ち上げを経験したり、作業が多く大変だった事ばかりでした。未来は感じられましたが、起業や経営を楽観視することは流石にできませんでした。


しかし幸いにも事業は継続できており、精神的な経験値を多数蓄積できた事を考えれば、その時に起業するという決断は、結果として幸運をもたらしたとも言えます。

実際、木星が出生時における太陽星座を運行する際は、重要な計画を立てたりその基盤を作る、という現象が発生します。今回木星が入った牡牛座生まれの方々は、ここから12年間を掛けて実現し発展させる計画を立ててみて下さい。

4.木星の牡牛座がもたらす文化

牡牛座という星座は嗜好品や贅沢品、豊かさや利便性といった要素を管轄し、入った惑星を通じてそれらを社会や人に影響させると占い師は考えます。

また、女性の人権や装飾品、地球環境問題等も同様に管轄しており、活動家や政府の方針等にそれが影響する効果があるとも考えます。

ここに木星が入ると、これらの象意が拡大したり発展し、世の中や個人に影響を与えます。つまりは、これらに関連するビジネスが生まれ、それがニュースに取り上げられる、という傾向が強くなるという訳です。

人々の意識を変化させた結果、ブームや文化ができあがるというのが実際の動きかと思われます。景気が微妙な時期は、安価で価値があるものに人気が集まっていた記録があります。

牡牛座が木星に入った歴史

新しい嗜好品は毎回楽しみではあります。

しかしこの裏に隠れて、古い文化や嗜好品などがひっそりと消えていったことも認識すべきでしょう。新しい価値観が生まれるという事は、古い価値が忘れられる事を意味します。

時代にそぐわない贅沢品、娯楽品等は今回も後進に道を譲る事になります。

◆余談:

ちなみに、星座と惑星には紐づけの概念が存在します。

守護惑星や支配星座という表現をしますが、木星は射手座で最大の効果を発揮します。

木星が射手座に入ると理想と可能性を求めたビジネスや文化となります。チャレンジ精神あふれるビジネスを目指す方は、このタイミングでリリースを狙うのが最適です。

文字数の関係で省略しますが、木星が射手座を運行した1983年、1995年、2007年、2019年に何が流行したかを調べると、今日まで続くビッグビジネスを見つける事ができるでしょう。

ビッグビジネスの例

5.牡牛座が性別・環境にもたらす影響

現在牡牛座では木星と一緒に、天王星という惑星も運行しています。

木星と天王星が牡牛座に存在することで、女性やマイノリティに位置する方々の人権は発展と混乱が同時に発生することが想定されます。

性別を曲解したような主義主張や思想、女性向けのサービスに関するイベントや法律問題は今暫く安定することはありません。新しい文化やルールは意見が分かれるのが常ですが、星回りから見る分には、簡単に浸透しないかも知れません。

ゆっくりとルールを作り、前例と例外を準備し、意識を改革するという自然な手法を取ることができれば、良い未来に繋がることは間違いありません。これらの活動に関わっておられる方々は、従来の手順とルールを守って実現することを強くおすすめします。

6.まとめ:木星の効果をビジネス活用するには

純粋に拡大する効果はビジネスに最適ですが、以下の点を意識することが賢明です。

・この運気に乗ったビジネスは急速に規模が拡大するが、逆行時の肥大化に注意

・牡牛座運行時は、嗜好品と贅沢品や女性・地球環境への意識が変化する

・高級品や嗜好品が売れやすく、表面上の株価等は調子が良くなる事が多い

・精神的な成長が真の幸運であり、物質面のみの成功には向かない

今回木星が入った牡牛座生まれ、牡牛座が頂点に位置する獅子座生まれ、そして誕生の瞬間に牡牛座が頂点に来る方等は、2023年度は外に向けて成果をアピールすることをおすすめします。

次回予告:金星は愛だけではない!女性ビジネスとお金への甚大な影響

金星は文字通り「お金」と、記号が示す「女性」という存在に直結します。荒ぶる女神としての側面もあるこの惑星の影響をご紹介します。金星は逆行が近い事もあり、恋愛や投機等が日々の生活で重要な位置を占めている方は、風向きの変化に備える事をおすすめします。

今回はここまでとなります。お付き合いありがとうございました。

占いをビジネス活用してみませんか?

 

プロフィール

株式会社ANGEWORK
代表取締役 桐生 雄洋

株式会社ANGEWORK 代表取締役。
大手電力会社・家電メーカーのSEを経てIT開発専門会社を設立。今も現役として日々設計実装をこなし、有名企業から駆け込み寺として、AI、ドローン、LiDAR、光学・医療機器関連他のIT開発依頼を多数請け負う。
己の器を覚るため魔術・占術を幼少より独学で研究。SEとして培った知識を活かし自社サイトにて占星術自動計算システムを公開中。先の見えない現代に占術をビジネス活用の指針として実現させる事を目指す。


Webサイト
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