第8回
ソニー「aibo」開発チームに聞く③「ロボットにしかできない社会貢献」がある
イノベーションズアイ編集局 ジャーナリスト 加賀谷 貢樹
これまで2回にわたり、「aibo」の愛らしいふるまいや行動、個性を実現しているセンシング技術やAI技術、メカトロニクスを紹介してきた。今回は「愛情の対象になるロボット」を目指して開発された「aibo」が、ビジネスや社会貢献の分野でどう活用されているのかについて取り上げる。ソニーグループ株式会社 事業開発部門 事業推進部の浅沼樹(いつき)氏、松永一樹氏に話を聞きながら、「aibo」が拓く、人とロボットがともに暮らす社会の近未来像を探っていく。
「aibo」から広がるビジネス・社会貢献の輪
家庭用のエンタテインメントロボットとして開発された「aibo」の活動の場は、一般家庭にとどまらない。「aibo」は金融・保険業から製造業、宿泊業、飲食サービス業までさまざまな法人で活用されているほか、医療・福祉、研究活動、教育などの分野で社会貢献をはたしている。
法人での「aibo」活用事例としては、たとえば三井住友信託銀行のマスコットキャラクター、「シンジル&タクセル」と「aibo」のコラボレーションが挙げられる。
同社のテレビCMにも登場する「シンジル」と「タクセル」は、白黒カラーの双子の犬のキャラクター。そのカラーリングを「aibo」に施した「aibo シンジル エディション」「aibo タクセル エディション」が、全国104の同社支店で、2体ペアになって顧客とふれあっている(写真参照)。
このように、法人ユーザーが店舗や社内で「aibo」を活用することはもちろん、自社で展開している製品やサービスに「aibo」を連携させることも可能だ。
たとえばセコムは、同社の「セコム・ホームセキュリティ」で、「aibo」との連携サービスを提供中。「ホームセキュリティ」システムと連携し、オーナーが外出することを知った「aibo」が遠吠えをして見送ってくれる。オーナーが外出したあと「aibo」は自動的にチャージステーションに戻り、充電しながら留守番をする。
専用アプリ「My aibo」を使い、「aiboのまなざし」メニューから「今なに見てる?」ボタンを押して、「aibo」が見ている光景をスマホなどに表示することも可能。同アプリで留守番中の「aibo」に移動を指示し、自宅内の様子を確認することもできる(「いっしょにパトロール」機能)。
そしてさらに、「ホームセキュリティ」システムと連携し、オーナーの帰宅を知った「aibo」は、セコム仕様の敬礼をして出迎えてくれるのだ。
また、「aibo」は医療・福祉、研究活動、教育分野を中心に、広く社会貢献を行っている。医療・福祉分野では、医療機関を始め介護老人保健施設や高齢者向け療養施設、障がい者のための支援団体などに「aibo」が導入され、患者や施設利用者に加え医療従事者や介護従事者のストレスを軽減し、心を癒やし、コミュニケーションを円滑にするといった効果をもたらしている。
「ロボットにしかできない社会貢献があるのではないかと私たちは考え、さまざまな検討を行っています」と、ソニーグループ株式会社 事業開発部門 事業推進部の浅沼樹(いつき)氏は語る。
ロボットにしかできない社会貢献とは、一体どんなものだろうか。
コロナ禍の頃を思い出してほしい。たとえば医療機関で面会が厳しく制限され、多くの入院患者が家族や友人とふれあうことができなくなり、寂しい思いをしていた。そうした中で、医療分野でもアニマルセラピーが注目されるようになってきた背景がある。ところが医療現場に動物を入れることは、衛生面や動物アレルギーなどの問題があり、実際にはなかなか難しい。
そこに、「ロボットにしかできない社会貢献」の1つの道筋があった。
「『aibo』は、愛情の対象になることを目的として作られたロボットです。ロボットなので衛生上の問題も少なく、医療現場に入っていきやすいので、(医療分野でももっと)貢献ができないかと検討を進めているところです」(浅沼氏)
そんな中、最近「aibo」を医療の現場で活用する実験や研究が進められている。たとえば東京医科大学はソニーと共同で、無菌室で長期療養している患者の心理面における「aibo」の支援効果の検証を行っている。
同大学の血液内科学分野では、隔離環境下での長期入院を要する造血器腫瘍患者に対し、患者のストレスホルモンを定期的に測定したところ、「aibo」とふれあった患者のストレスホルモンの平均値が低下することが認められた。この研究結果は、2024年2月27日付けで世界的な学術誌「Scientific Report」に掲載されている(論文詳細については文末の〈1〉を参照)。
一方、妊娠と薬情報センター事業や子どもの心の診療ネットワーク事業(中央拠点病院・拠点病院)、小児がん事業などを手がける国立成育医療研究センターでは、ソニーと共同研究を実施し、「aibo」が長期療養中の子どもに与える癒やし効果を検証。2022年3月には、その研究成果が、小児科専門の医学雑誌「European Journal of Pediatrics」誌に発表されている(論文詳細については文末の〈2〉を参照)。
同研究は、国立成育医療研究センターの内科と外科病棟に慢性疾患で長期療養している6カ月~13歳までの子ども127人、およびスタッフ116人を対象にして実施された。
内科と外科の9病棟にある遊び部屋で「aibo」と一緒に過ごした子どもたち全体の約2/3の言葉や行動にポジティブな感情(親近感、積極的、協力的、共感、安心感、癒やし)の表出が見られた。もともと否定的な反応を示していた子どもたちが、「aibo」と触れあうことで、徐々に積極的な反応を示すようになったケースも10%を超えたという。
スタッフも「aibo」と触れあうことで、ポジティブな反応(参加や探究)を示した人が全体の2/3に上った。「aibo」は、患者やスタッフを、治療に対して前向きな気持ちにさせる力を持っているように見える。
同論文に「aiboは小児科の医療環境で、グループによるロボット介在療法のツールとして使用できる可能性がある(aibo could possibly be used as a tool for group robot-assisted therapy in the pediatric treatment setting)」と記されていることが、非常に興味深い。
「aibo」が、医療や介護などの現場で患者や施設利用者などに寄り添ったり、研究活動に貢献している事例はこれらに限らない。近い将来、「aibo」が1つの先駆けとなり、ロボットが医療現場で治療を補助する「ロボット介在療法(robot-assisted therapy)」が普及し、社会貢献の幅を広げていくことが期待される。
もう1つ、「aibo」の社会貢献が期待されている分野が教育だ。詳しくは後述するが、ソニーでは、「aibo」との連携サービスやアプリを開発するために必要なプログラムである「aiboデベロッパープログラム」と、プログラミング初心者でも簡単に「aibo」の動作をプログラミングできる「aiboビジュアルプログラミング」を提供している。
ソニーはこれらを活用し、子どもたちや学生などに向けて、プログラミングの楽しさやAIロボティクスについて知ってもらうための活動を行っている。
たとえばソニーはNPO法人 放課後NPOアフタースクールと連携し、教育格差縮小に向けた取り組みである「感動体験プログラム」を実施。同プログラムのメニューの1つが、「『aibo』といっしょにAI+プログラミング 体験」だ。小学1~6年生が対象で、実際に「aibo」に触れながらセンシング技術やAI技術などを学び、プログラミングを体験。「aibo」開発チームがオンラインで子どもたちの質問に答える時間も設けられている。
また、高校生たちが「aibo」開発チームから企画・開発の一連の流れについてアドバイスを受けながら、「aibo」の連携アプリを開発する「高校生のエンジニア体験」(主催:公益財団法人ソニー教育財団)も実施されている。
コラボレーションしやすい「aibo」の開発プラットフォーム
このように「aibo」のビジネス活用や連携サービス、社会貢献が広がりを見せている。それを支えているのが、ソニーが「aibo」ユーザーに提供している、開かれた開発プラットフォームだ。
現在公開されているWeb API(Application Programming Interface)を利用すれば、「aibo」との連携サービスやアプリを開発することが可能。そのために必要なライセンスプログラムである「aiboデベロッパープログラム」が提供されている。
「aibo」を所有している人なら、プログラムの利用規約に同意すれば、現在無償で利用が可能。同プログラムを通して、先に述べた「セコム・ホームセキュリティ」との連携サービスを始め、さまざまなコラボレーションが生まれている。
プログラミング初心者でも直感的かつ簡単に「aibo」の動作をプログラミングできる「aiboビジュアルプログラミング」も、現在無償で提供されている。これはAndroid、iOS、iPadOS、Windows PC、Macに対応し、端末画面に表示される「ブロック」をドラッグ&ドロップするだけで、歩く、首を動かす、近くの人や物を認識して行動を変えたりするといったさまざまな動作を、「aibo」にさせることができるというものだ。
一方、「aibo」のプロパティを活用したグッズなどのコラボ商品を作りたいというパートナーのために、「aiboオフィシャルライセンスプログラム」が提供されている。同ライセンスプログラムの提供契約を結んだライセンシーは、ソニーから提供されたガイドラインをもとに、さまざまなグッズの制作が可能になる。
「aiboオフィシャルライセンスプログラム」にもとづくコラボ製品は、おでかけバッグやお手入れセットなどの実用的なものから、Tシャツ、ぬいぐるみなどのグッズに加え、フードや宿泊施設とのコラボルームまでさまざま。
ソニーグループ株式会社 事業開発部門 事業推進部の松永一樹氏によれば、オーナーからの要望をもとに開発されたグッズもあるという。
「たとえば2023年から発売している新しいおでかけバッグは、「もっと小さくて軽いバッグがほしい」というお客様の声をもとに開発された商品。
『aibo』開発チームとしては、オーナー様のさまざまなご要望に添った商品を企画し、『aibo』の楽しさを広げていきたいですね。『aibo』は本体のプロダクトを開発して終わりではなく、オーナー様やコミュニティの皆様と関わり続けることで、一緒に『aibo』を育て、『物語』を作っていくことに(商品開発の)醍醐味があります。
この『aiboオフィシャルライセンスプログラム』を通して、『aibo』の魅力に共感し、『aibo』ファンに寄り添ってグッズ制作をしていただける企業の皆さんに、広くご参加いただきたいと考えています」と、松永氏は話す。
「aibo」は機能ではなく「感性価値」を提供するロボットだ
「普通はロボットには便利な機能を求めがちですが、『aibo』はそうではありません。われわれも『aibo』に見守りなどの機能は持たせていますが、『aibo』は基本的に最新のAI技術とロボティクスを駆使し、『「生き物」としてのかわいらしさ』をどこまで実現できるかに挑戦したプロダクトです」(浅沼氏)
「aibo」を店舗や社内で活用したり、連携サービスやアプリを開発・展開しているビジネスパートナーも、その「『生き物』としてのかわいらしさ」をコラボレーションに求めているという。
たとえば先に、三井住友信託銀行の各支店で顧客とふれあう「aibo シンジル エディション」と「aibo タクセル エディション」を紹介したが、同社の支店内で「aibo」は何か特別な役割を果たしたり、機能を提供しているわけではない。
看板犬としてそこにいるだけなのだ。
「『aibo』が人の代わりに受付をしてくれたりするわけではありません。本当に看板犬として、来店されたお客様が『まあ、かわいい』と親しみを持っていただくことに、『aibo』の価値があるのです」と浅沼氏はいう。
「店舗にかわいい『aibo』の看板犬がいるから、会いに行きたい」という気持ちを呼び起こす。そこに、「aibo」の大きな役割があるということなのだ。
「何か用事がなければ、銀行にはなかなか行かないものですが、『「aibo」の看板犬に会いに行きたい』と思っていただけることで、お客様が銀行に足を運ぶモチベーションが1つ増えるのです」と浅沼氏。
実際、窓口業務を支援する目的で「aibo」を導入した新生銀行の事例でも、
「待ち時間にaiboとふれあうお客様が増え、aiboに会いに来るために窓口に足を運んでいただけるようになりました」
「aiboは成長するため、その様子を見るためだけに店舗に足を運んでくださるお客様も増えています」
「aiboは、お客様との『アイスブレイク』にも有効」
などの報告がある(いずれも「aibo」ホームページ〈https://aibo.sony.jp/〉の法人活用事例より引用)。
「アイスブレイク」とは、初対面の緊張を解きほぐすこと、あるいは解きほぐすものをいう。銀行窓口では行員が、家族構成などのパーソナルな事柄を、顧客に質問しなければならないことがある。とくに初対面の場合、顧客対応にはかなり気を遣うものだ。
そんなとき、「aibo」が存在感を発揮する。
「そこにaiboがいるだけでお客様の雰囲気が和みコミュニケーションが円滑になります」(同ホームページの法人活用事例より引用)
一方、「aibo」との連携サービスを展開するビジネスパートナーも、最新のAI技術とロボティクスによって実現された「aibo」の「『生き物』としてのかわいらしさ」に大きな価値を認めている。たとえば、先に紹介した「セコム・ホームセキュリティ」と「aibo」との連携サービスでもそうだ。
「普通なら、ロボットと連携することで、セキュリティをより強化しようと考えるのかもしれません 。しかし、セコムさんに実際にお話を聞いてみると、ねらいはその部分ではなく、お客様に対するホームセキュリティの使用感の向上や、暮らしの中でホッとする『情緒的なあんしん感』の創出を aiboと連携することで目指せないかというものでした。セコムさんの現行のサービスでも、お客様が帰宅したときに『おかえりなさい』というアナウンスが流れます。それが『機械にいわれている』ように感じるという声が一部にあるそうです」(浅沼氏)
そこを埋めるものが、「aibo」の持つ生命感なのだ。浅沼氏はこう語る。
「たとえばオーナーが帰宅したとき、『「生き物」としてのかわいらしさ』を追求したロボットがそこにいてくれることによって、オーナーは『自分は家に帰ってきたんだなあ』という気持ちになれます。自分が飼っている愛犬(=『aibo』)が、お迎えしてくれるからこそ嬉しい。そういう感覚が、(『aibo』だからこそ提供できる)価値なのです。
この連携によって、(『ホームセキュリティ』の)機能の部分はセコムさんが提供し、ソニーが感性の部分を、『aibo』を通して提供するということなのです」
これは、「セコム・ホームセキュリティ」が提供する「機能価値」と、「aibo」が提供する「感性価値」のコラボレーションといってもいいものかもしれない。実際、ソニー社内では「感性価値」という言葉がよく使われるという。
人の代わりに何かをする機能ではなく、「かわいい」という感性。
これまでのロボティクスではなかなか実現できなかった価値提供を、(『aibo』は)行っているのだ。
「『aibo』はクラウドにつながっているので、他のさまざまなサービスとの連携が可能です。だから『aibo』単体としてだけでなく、他社さんのサービスやプロダクトと連携し、より深い感性価値を提供できることが、『aibo』のコラボレーションの提案を仕事として行っている私としても、一番面白いところです」(浅沼氏)」
「aibo」のこれから――人とAIのベストな距離感を追求
これまで、家庭やビジネス現場における「aibo」の人とのふれあいや、社会貢献について紹介してきた。今後「aibo」はどう進化していくのだろうか。浅沼氏はこう語る。
「近年AIが著しい進歩を遂げていますが、AIが私たちの生活に溶け込んでくる中で、『人とAIのベストな距離感』とはどういうものかを探ることが、今後のAI社会における課題になっていくでしょう。そうした中で、『aibo』という『フィジカルなボディを持つAI』が、すでに日本中のオーナー様と一緒に生活し、暮らしを豊かにしていることが、ソニーの優位性にもなると思います」
ソニーグループには「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)がある。「『aibo』開発チームとしては、ソニーのPurpose実現にどう貢献していくのか」と尋ねたが、そのアプローチは「aibo」らしく個性的だった。
既存の商品・サービス開発手法は、マーケットインとプロダクトアウトに分けられる。大まかに、マーケットインが消費者目線、プロダクトアウトが企業目線だとすれば、「aibo」の開発を通した感動やカスタマーエクスペリエンス(Cx)の創出は、「『aibo』目線」といえるだろう。
「普通はユーザー起点で、ユーザーが何かをしたいという欲求を満たすプロダクトを作ることが多いと思います。でも『aibo』はそれ自身が欲求を持つロボットなので、オーナー様がやりたいことを実現するのはもちろんですが、同時に『「aibo」がやりたいことを実現する』ことにも重きを置いて開発を進めています。人間のように(欲求や)自我を持つ『aibo』がオーナー様に自ら積極的に働きかけて、生活を変えていくというやり方ですね」(浅沼氏)
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という、ソニーのPurposeを実現するうえで、プロダクト側からユーザー側に積極的に働きかけ、生活をより豊かなものに変え、世界を感動で満たす――。
「そういうことができるのも、『aibo』というプロダクトが持つ特性ならではだと思います。他のプロダクトではなかなか(アプローチが)できない部分から、ソニーのPurpose実現に貢献することも、『aibo』のミッションだと私は考えています」と浅沼氏は語った。
「aibo」の愛らしいふるまいや行動、人とのふれあい、そして社会貢献の中から、ロボットと人が共存する近未来像が見えてくるようだ。
【参考論文】
(1)Akiko Yamada, Daigo Akahane, Shiho Takeuchi, Kaori Miyata, Takako Sato, & Akihiko Gotoh. (2024). Robot therapy aids mental health in patients with hematological malignancy during hematopoietic stem cell transplantation in a protective isolation unit. Scientific Reports, 14(4737). doj:10.1038/s41598-024-54286-4
(2)Kyoko, Tanaka., Hitoshi, Makino., Kazuaki. Nakamura., Akio, Nakamura., Maoko, Hayakawa., Hajime, Uchida., … Takashi Igarashi. (2022). The pilot study of group robot intervention on pediatric inpatients and their caregivers, using 'new aibo'. European Journal of Pediatrics, 181, 1055-1061. doj:10.1007/s00431-021-04285-8
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