女性の起業スタートアップコラム、第2回目は起業する業種が前職と同業の場合について綴っていきます。
まず、同業種で起業する背景として以下のケースが多いです。
① 同業種だけに、これまでの経験や実績を生かしながら、自身のビジネスモデルを構築できると考えている。
② 同業種だからこそ、スタートアップから人脈をたどることで事業展開の可能性が広がると考えている。
③ 同業種だったら、充分な時間と労力とお金の投資ができると考えている。
他にも理由は沢山あげられますが、今回はこの3点に焦点を絞ってみます。
①の背景に該当する方は、これまでの経験と実績による自信と自負があるので、幸先の良いスタートをきることができます。
一方で、これまで会社員として経験や実績を積み重ねてきた場合、この実績と自信は、企業という傘のもとでの「恵み」になりますが、起業という傘のもとでは「悩み」になる時もあります。
そんな時は、会社員時代の自分を良く知る元同僚、先輩、或いは元上司に、入社したての頃の自分の言動について聞き、スタートアップの今の自分と重ね合わせることで悩み解決へのヒントが得られるでしょう。
②の背景に該当する方は、前職時代の人脈をたどる際、ブランクがあればあるほど、その相手が今どういう仕事環境にいるのかの事前確認が必須です。自分が起業したので、今後は直接、お世話になりたいと思うことは「あり!」です。
その際は、相手は環境が変わった自分をどう理解しているのかを前提に、相手の仕事環境に寄り添う姿勢でお世話になるとお互いにハッピーですし、新しい仕事が生まれる可能性も大きいです。
③の背景に該当する方は、これは熱い想いが最優先になっているので、時間と労力とお金の配分に留意し続けてください。
これはどんな理由で起業しても、絶えずふりかかる課題です。
ただ、想いがなければ行動できませんし行動しなければ結果はでないので、七転び八起きの精神でキャリアを積んでいきましょう。
次に、上記の3つのケースをもとに前職と同業種で起業する方には、以下の「5W(Why、What、Who、Where、When)」を事前に突き詰めて考えて準備することをオススメします。
Why? なぜ、前職のままではいけないのか?
What? 前職と同業種だからこその世の中への貢献は何なのか?
Who? 相手のリアルタイムな仕事環境を理解した上で、前職の人脈は誰なのか?
Where? 前職で活動していた場所以外での拠点が挙げられるか、それはどこか?
When? 前職から起業までのブランクの上限はいつまでにするのか?
以上、参考にしてみてください。
次回のコラムでは、「これまでのキャリアと人脈を活かして、前職と異なる業種で起業する」について綴っていきます。
プロフィール
株式会社 ブランディングメッセージ
代表取締役 宮川 則子
東京都新宿区生まれ。音大卒業後、商船会社の総務部に勤務。
退職後、音楽講師、音楽事務所経営を経て、2015年、箔押し印刷、彫刻加工販売の「BRANDING MESSAGE(ブランディング メッセージ)を立ち上げる。
2017年 企業・団体様のベルティ製作会社として法人化。
企業宣伝ツール、セルフイメージアップツールに有効な箔押し印刷、並びに彫刻加工をメインに、企業・店舗・団体のブランディング活動のサポート事業を行っている。
小ロット対応。デザイン提案から納品まで、親切丁寧に対応いたします。
<事業内容>
1.ブランディング事業
・箔押し印刷、彫刻加工、シルク印刷によるノベルティ製作、販売
2.ライフサポート事業
・音楽イベント、コンサート企画運営
・ビジネスセミナー企画運営
・ウェブ、デジタルブック制作
Webサイト:株式会社ブランディングメッセージ