ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第55回

理不尽に失われた犬の命…犬とそのご家族が幸せになってほしい

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、一般社団法人 イヌなでホリスティック協会 代表理事 azi(あぢ)さんです。

一般社団法人 イヌなでホリスティック協会 代表理事 azi(あぢ)さん

お仕事について教えてください

プロフェッショナルドッグセラピストとして、実践心理学に基づき、身体と心を癒す、ドッグマッサージとフラワーレメディーによる施術を行っています。

飼い主の方に愛犬の専属セラピストになって欲しいという想いから、一般社団法人イヌなでホリスティックケア協会会長として、セミナーやセッションなどの活動もしています。

2018年に、すぐに始められる愛犬へのマッサージメソッドをまとめた「イヌなでaziさんの幸せになる犬マッサージ」という書籍を小学館より出版しています。


どのような子供時代でしたか?

動物…特に犬が大好きでしたが、親が転勤族だったので、飼うことはできませんでした。

捨て猫を拾ってきて世話をしたり、近所のワンちゃんの散歩をしたり。

散歩したワンちゃんを自宅のお風呂に入れお風呂場を泥だらけにしたり、交通事故で道端で亡くなっている犬や猫、小動物を拾ってきて自宅の庭に埋めたり…。母は悲鳴を上げていました…。

小学生の頃、近所のかわいがっていたワンちゃんが突然いなくなりました。近所同士のトラブルから保健所に連れていかれたことを知り、ものすごいショックを受けました。

悪くもない動物が、なぜ命を失うのだろう…。

なぜ、人間はトラブルを起こすのだろう…。

その答えを心理学や哲学のなかに見つけようとユングの本を手にとりましたが理解できませんでした。

でも、この事件があったからこそ、私は今、この仕事をしています。

友達との記憶より、たくさんの動物たちと一喜一憂した想い出のほうが、はるかに多くあります。

実は、私は赤ちゃんのときにもらわれてきた養子です。

それを知ったのはずいぶんと後になってからですが、直観的にそれを感じていた心覚えがあります。

家族として迎えてもらったこと、愛情をもって育ててもらったことの感謝の気持ちが、私のまわりにいた犬や猫たちに重なるところがあったのかもしれません。


今のお仕事との出会いは?

最初に就いた仕事は、銀行員。

結婚して、子どもが生まれたあと、銀行に復職しますが…ぜんぜん楽しくありません。

自分らしく生きていなかったからだと思います。

銀行のロッカー室で見つけた、雑誌の「犬を癒すドッグセラピスト」という記事にものすごく惹かれました。

ドックトレーナーでもなく、獣医でもなく、トリマーでもないこの仕事こそ、私がすべき仕事だと直感的に思いました。

1年ほど悩み、フルタイムでの仕事、家事、育児、勉強と4足のわらじを踏むことを決意!家族や両親に助けてもらい、学校に通い卒業します。

銀行を円満に退社し、プロフェッショナルドッグセラピストとしての活動を始めました。


お客様の反応は?

2008年の開業当初は、犬にマッサージするというのは珍しく、「犬にストレスなんてあるの…」とか、「マッサージは洋犬でしょ、うちは和犬だから大丈夫…」とか…(汗)

人も犬も同じでなんです。

犬にもストレスがあり、身体が歪むし凝るんです。

親のストレスが子供に影響するように、飼い主さんのストレスも犬に影響を与えてしまいます。

犬だけでなく、飼い主さんのケアもしなければ、この問題に解決はありません。

実践心理学を勉強しているのは、そのためです。

個人セッションでお悩みを訊いたりすると、「コーチング受けてるみたい」と言われます。

相手の気持ちを推し量りながら話すことが得意のようです。

洞察力をほめられることも少なくありません。

写真の撮影時に、その力が発揮されます。

動物の、ここぞという瞬間を撮るには、洞察力が必要なのかもしれません。

飼い主とワンちゃんが、最高に嬉しい瞬間が私に伝わってくるのです。

「ワンちゃんの悩みは、あぢに訊け!」皆さんの合言葉になっています。


あぢさんがお仕事を通じて叶えたい思いとは?

この仕事を始めて16年、2024年には協会を設立しました。

協会では、テクニックだけではなく、犬とそのご家族が幸せになれるセミナーやセッションができる人を育てていきたい。

幸せな家庭が増えて、飼育放棄や虐待が一つでも減ることも目的としていきたい。

人以外の動物たちは、すべて疑いなく、自分のままに生きている。

「そのまま」ということの素晴らしさを、いつも教えてくれる。

自分に正直に、自分のままに、自分らしく生きていくことで、一人ひとりが「生きててよかったなぁ」、「幸せだなぁ」と思えるようになってほしい。



【プロフェッショナルドッグセラピスト azi (あぢ)さんのプロフィール】

一般社団法人 イヌなでホリスティック協会 代表理事

当協会では、イヌとの関係を通じて、より豊かな人生を送るためのホリスティックなアプローチを提案しています。私たちの活動は、イヌとの正しい接し方、健康管理、心理的なサポートに関する情報提供、ワークショップの開催など、多岐にわたります。
また、私たちは、イヌと人との絆を深めることが、社会全体に対してもポジティブな影響をもたらすと信じています。そのため、メンタルヘルスの向上、社会的スキルの発達、身体活動の促進、孤独感の軽減、そしてコミュニティの結束力強化といった多面的な利点を通じて、犬との関わりが私たちの生活を豊かにし、より健康で、よりつながりのある社会を築く上で重要な役割を果たすと考えています。

『イヌなで aziさんの幸せになる犬マッサージ』azi 著(小学館)



今回インタビューした azi (あぢ)さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフェッショナルドッグセラピスト 一般社団法人 イヌなでホリスティック協会 代表理事  azi (あぢ)さん


 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
      主婦の就職支援「ララワーク

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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ララワークは、40代からの女性の再就職を応援します。
その方に合った就職先を一緒に探し、就職後もフォローアップします。
子育てがひと段落した主婦の方が、当たり前に活躍する社会を目指します!

◆ララワークについてはこちらから

 ・HP:主婦の就職支援「ララワーク」
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 ・公式ライン:主婦の就職支援「ララワーク」

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