第22回
狭山市にママコミュニティ「さやマンセ」を立ち上げ、ママたちを元気に!
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、ママとキッズの体操教室・ママコミュニティーとカフェ運営 李亜民(りあみん)さんです。
現在の活動を教えてください
在日コリアン3世の李亜民と申します!
埼玉県狭山市で体操教室の先生をやってます。
そして、「さやマンセ」というママたちのコミュティーをつくって、いろんなことに挑戦中です。
10代はテニスのコーチをされていたんですね?
中学のバスケ部での練習中に手首を亜脱臼し、二年間も利き手の右手を吊るすはめになりました。高校で運動部に入りたい私は「片手で打ってるじゃ〜ん!」と、テニス部に入部し左手でテニスチャレンジします。二年間でサウスポーの選手として練習を普通にこなせるようになっていました。
サウスポー…それは、相手の正面に立って、鏡のように見せて伝えることができます。私はコーチになろうと考えました。
右手が効かないからといってなにもできないわけではない。できないことの積み重ねは、なにかができることにつながっていきます。
友達に紹介されたテニスクラブのコーチのアルバイトは天職ともいえる仕事でした。
子どもの頃からの夢は体育の先生!自分の教えたことで、人が上達していく…。どんどんモチベーションも上がります。
ひとり一人に合わせた練習メニューを丁寧に作る、それを楽しみながら教えていく。
そして、そんな私の体験指導を受けた人たちが、どんどん入会につながる、などなど。
その後、狭山の名門テニスクラブにコーチとして誘われ、10代最後、私はテニスのコーチとして「伝える」ことを仕事にすることになりました。
ママコミュニティ「さやマンセ」を始めたきっかけは?
このテニスクラブで出会いがあり、私は結婚し、2人の年子の女の子も授かりました。
子どもには、なにに対しても本気で向き合うママの姿を見せたいと思っていました。
そこから身体の事を学び、資格を取得し、体操教室を開き自分をアップグレードさせました。しかし、ふと周りを見ると、子どもとの関わりにいろんな悩みを抱えているママたちがいることに気が付きます。
私の大好きな子どもたちがしっかりと育つためには、ママたちのケアが必要だ!
私の新たなモチベーションの種が現れます。
ママたちが地域で支えあうことができるシステムを作ろう。
ママたちが互いの時間と悩みを共有できる場の構築、そんなコミュニティーを作りたい!
そして、「さやマンセ」という、ママたちのコミュニティーが立ち上がりました。
「さやマンセ」の10年間の活動はどのようなものでしたか?
私は「さやマンセ」をただのママたちの集まりにしたくなかったのです。
地域に根差したコミュニティーにする…自治体との協働事業にしていくこと。
でも、まわりからは、あなたの趣味でしょ…と言われたり、自治体からは、ママのたわごとと揶揄されたり…。
話をする相手は男性ばかり。ぜんぜん話を聞いてくれない、わかってくれない。
めげるどころか奮い立って役所に通い続け、一年後…「さやマンセ」は、狭山市の公認コミュニティーとなることができたのです。
この「さやマンセ」は構想から公認をとるまでに5年ほどの時間を要しました。
その間、体操教室の利益を「さやマンセ」に注ぎました。
そして今、11年目。
ママ会、韓国料理教室、産後ケア教室、バランスボール、キックボクシング、ママ美クス…子供同伴OK。たくさんの企画は、すべて、ママたちから生まれています。
「さやマンセ」で繋がったママたち自ら、共有の場を作り上げてくれています。
李さんの叶えたい思いとは?
ママが疲れてたら、子どもは疲れたママの背中を見て育つことになり、それはバツ✖️です。
お母さんの元気な姿を見せて育てると、子どもの元気力がちがう!
私の元気は、コミュニティーを元気のかたまりにするチカラがある。
私のビジョンは、大家族!
かかわるみんなが、家族のように、毎日笑顔で楽しく過ごしている。
そんな社会が、私には見えている。
【ママとキッズの体操教室・ママコミュニティーとカフェ運営 李亜民さんのプロフィール】
一般社団法人mama‘s community 代表理事
埼玉県狭山市在住。在日コリアン3世。2人の女の子のママ。
自分の子育てを通じて、祖父母が築いていた地域の輪、助けあいのコミュニティーの中で、自分が育ってきたことをあらためて感じる。
子育てには、地域コミュニティーが本当に大切であり、安心して子育てできる地域を築きあげていきたいと強く考え、任意団体として、2017年5月にさやマンセとしての活動をスタートする。
今回インタビューした李亜民さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
ママとキッズの体操教室・ママコミュニティーとカフェ運営 一般社団法人mama‘s community 李亜民さん
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
- 第45回 夫の失踪…自由なんだからやりたいことをやろうと東洋医学の道へ
- 第44回 ボウエンセラピストは日本で14人…足りないんです…
- 第43回 顔面神経麻痺の経験から表情筋トレーナーへ…
- 第42回 不妊治療、離婚…みんなが笑顔で囲める食卓を目指し料理研究家へ
- 第41回 100歳までハイヒールでエレガントに美しく!
- 第40回 女性が自由に生きるためには、精神的に・経済的に賢く自立してほしい…
- 第39回 サバゲーの実力が目にとまり、トレーナーに…
- 第38回 40代・50代の女性をサポートしたい…結婚相談所開業
- 第37回 あなたらしい「素敵さ」の瞬間を、私が切り撮って伝えたい
- 第36回 昔飼っていた犬や猫に導かれ、どうぶつ心理療法士に…
- 第35回 若い方がいい…ではなく、私は私のままでいい! アラフィフ女性へコンパスノート術
- 第34回 ヒプノセラピーで多くの方を癒したい
- 第33回 苦しんでいる人に寄り添いたい、トラウマケア専門家へ…
- 第32回 薬剤師として今をより良く生きる「棺桶ワーク」を広めたい!
- 第31回 都会から田舎への移住、そしてシステム開発会社を起業...
- 第30回 楽しみながら自分をいかせる道、相続専門税理士へ…
- 第29回 子供のアトピーからたどり着いた風水鑑定士
- 第28回 現看護師として食生活と身体の関係を伝えていきたい
- 第27回 何もかも上手くいかない人生…筆跡鑑定が変えてくれた
- 第26回 育児だけじゃなくて仕事がしたい…リサイクルブティック経営へ
- 第25回 嗅覚反応分析で、もっと自分らしく、キラキラ輝く素敵な笑顔に…
- 第24回 実家は三代続く真珠屋、家業に全く興味がなかった…
- 第23回 働く人がイキイキと自分らしい人生を…キャリアコンサルタントへ
- 第22回 狭山市にママコミュニティ「さやマンセ」を立ち上げ、ママたちを元気に!
- 第21回 ナレーターとして出会うべき声とご縁を繋いでいきたい!
- 第20回 日体大なのに体操嫌い…短所をウリに変え人気体操インストラクターへ
- 第19回 すっぴんでルート営業をしていた私がエステシャンに…
- 第18回 着物は人のために着る…それは日本のおもてなしの心
- 第17回 定年と母の介護をきっかけに建物管理会社からエステサロンオーナーに…
- 第16回 離婚を決意した時、子供のために定年のない職業が必要だった…
- 第15回 子供の時から数字が大好き!そして経理のプロに…
- 第14回 30代後半で日本語教師に…アジアの学生の夢に寄り添いたい!
- 第13回 夫の永眠、コロナを経て、WEB制作の道へ…
- 第12回 どんな素敵なことを考えているのだろう…それを聴いてあげたい
- 第11回 ママたちの才能が埋もれること、それがもったいなくてしょうがない…
- 第10回 主婦からリハビリメイクの講師へ…
- 第9回 36才、アロマセラピストへの人生の決断
- 第8回 両親を亡くした時の後悔…生前整理アドバイザーへ…
- 第7回 1人のスーパースターをつくるより、10人のスターをつくりたい…
- 第6回 母から受け継ぎ、子育てから学んだ「家元」としての在り方…
- 第5回 専業主婦から、まさかの社会復帰…
- 第4回 結婚相手で人生がこんなに変わりました…
- 第3回 社会を造る建設業から想いを表現するカメラマンへ…
- 第2回 『やりたくないコト』を探して行政書士の勉強を始めました…
- 第1回 意地から始まった弁護士試験の挑戦だった…