ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第31回

都会から田舎への移住、そしてシステム開発会社を起業...

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、株式会社ツチノコテクノロジー 代表取締役の永井祐子(ながいゆうこ)さんです。

株式会社ツチノコテクノロジー 代表取締役 永井祐子さん

お仕事について教えてください

岐阜県加茂郡東白川村という山深きところで、店舗向けにオリジナルスマホアプリの制作を行っています。tTAPPという小さな店舗を救うアプリを取り扱っています。

田舎にいても都会と同じ仕事ができることを掲げ、現在、完全在宅での仕事が可能な業務形態で会社を運営しています。


どうして岐阜県東白川村で起業されたのでしょうか?

私は東京生まれ東京育ちで、明朗快活。人が好き、友達が好き。

実家は渋谷の一等地でファッション雑貨を扱うお店で、自分で言うのもなんですが、わりと裕福な環境の子供時代だったと思います。


7年ほど前に空き家バンクで見つけた岐阜県東白川村の今の我が家に引っ越します。

渋谷のド真ン中から、田舎のド真ン中への移住でした。

しばらくはその自然を満喫しますが、あまりに田舎すぎる東白川村に高校が無く、二人の息子を高校に通わせるために、同じ岐阜県の可児市への別居をパートナーに提案します…けれど、良い顔はしてくれませんでした。

生活費くらい、自分で稼いで見せる!と意気込んで、息子たちを連れて別居を強行するも、時はコロナにぶつかり、仕事は全く見つかりません。

貯金を取り崩す生活です。

するとパートナーから突然「一緒に会社をつくらないか」と提案がありました。

それも、私と息子たちはここ可児市にいたまま仕事ができる業務形態の会社。

「仕方ないなぁ」という顔で渋々OKな感じで返事をしましたが、本心は「ぜひ、お願いします」でした。

パートナーはシステムエンジニアで、この会社を一緒に立ち上げた人です。

「社長は、自分でなく女性のほうが注目度がある」という彼の考えから、私が社長に就任します。

どうせやるなら楽しくやろう!私は人が大好き、とポジティブに転換!

ここまでの人生、嫌なこといっぱいあったけど、全部転換して今があります。


社長の業務は順調でしたか?

いざ、仕事を始めてみると、一般事務と販売・接客業の経験のみの私はシステム開発の会社の社長としてなにもできないという厳しい現実がありました。

しかし、くさってもいられないので、ここでもポジ転思考です!

私にできること、得意なことは、人と話すこと、人と仲良くなることしかない。

私の仕事相手となるシステムエンジニアは口が重い人ばかりです。

そんな相手をしっかりとほぐして、笑顔で「またね!」と言える私の特技はこの業界では神業の域、まさに渋谷のチカラ。

ロイヤルホストでのバイトをしていた時に接客コンテストで「めっちゃ感じがいいで賞」を受賞しました!

人が大好きだからいつも話していたい。一度話し出すと、長い話をする永井さんと、いじられています。


私にできること、私にしかできないことをやる。

嫌だと言っても、ほかに仕事はない。

そして、パートナーのチカラにもなりたい!

朝、お互いのPCのモニターに向かって話す「おはよう」から始まります。

いっしょに会社を作っていくという嬉しさを感じる時間です。


お客さんとどのような関係を築かれていますか?

私は、使えないと思ったら、使えないとはっきり言うタイプです。

お客さんにも言うときはしっかりと言っちゃいます。

だからこそ、なのか、「営業のうまい人は、どこかサギっぽかったりして高いもの買わされそうだけど、永井さんは絶対そんなことは言いそうにない」ときどきこんなことを言われます。

売り手と買い手という関係ではなく、なんでも話せる人っていう形で接することができる。

営業には不向きなのかもしれませんが、その分、お客さんに寄り添うことが自然にできていると思っています。

先日、お客さんから、「永井さんの話はワクワクする!」って言われました。

すると、私自身もワクワクしてきます!

人をワクワクさせる自分でいることが私のモチベーションの源です。


永井さんが大切にしている思いとは?

いつでも学びなんだという姿勢です。

自分の自己成長のための時間を惜しみません。

どうしたら、お客さんに喜んでもらうかを、いつも考えて、その情報の収集をしています。

私が成長することで、困っている人を助け、たくさんの悩みを解決することができるから。

自分に自信はないし、引っ込んでいたい…けど、困ってる人はとにかく助けていきたい。

そうすれば、その人たちは、もっともっと大きなことにチャレンジができる。

そして、その人たちが、また次の困ってる人たちを助けていく…。

その連鎖によって、みんなが笑顔になる。

「永井さんって面白いね!」って言われることがホントに嬉しい。

それは、みんながハッピーな社会に向かう連鎖の始まりだから…。



【スマホアプリ制作 永井祐子さんのプロフィール】


株式会社ツチノコテクノロジー 代表取締役

隣にいるかのように身近で、親しく、いつでも安心してITのことを頼んだり任せたりできる企業を目指しています。
ツチノコテクノロジーは全社員在宅勤務です。ZOOM などのオンライン会議を駆使して、お客様のご要望・ご質問をしっかりとうかがいます。IT全面サポートをはじめ、Webシステム開発・アプリ開発を承っています。Webシステムやアプリの運用・保守をお任せいただければ事業継続計画(BCP)に貢献いたします!




今回インタビューした永井祐子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください

スマホアプリ制作  株式会社ツチノコテクノロジー 代表取締役 永井祐子さん


 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

◆ララコンシェルジュについてはこちらから

 ・女性起業家デジタルbook
 ・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
 ・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
 ・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
 ・Facebook:ララ・コンシェルジュ
 ・公式ライン:ララ・コンシェルジュ

ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

同じカテゴリのコラム

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。