第37回
あなたらしい「素敵さ」の瞬間を、私が切り撮って伝えたい
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。
今回のゲストは、フォトグラファーの新海由佳(しんかいゆか)さんです。
お仕事について教えてください
フォトグラファーとして女性起業家さんの写真を多く撮影しています。女性の飾らない魅力を切り撮ることを得意としています。
写真に興味をもったきっかけは?
短大を卒業して幼稚園の先生として働いた後、結婚を機に仙台から東京に引っ越し専業主婦としての生活を始めます。そんな時、子供たちでも撮ってみれば、と父が以前使っていた一眼レフをもらい受けます。
このゴツいカメラの使い方がわからず写真講座に参加し、一通り撮影方法を教わりました。自分なりに撮っていると、だんだんと良い写真が撮れるようになっていきます。もちろん、素人の域です。
「素人の域」からフォトグラファーを目指したのはどうしてですか?
実は、私の子どもはすぐに手術をしなければならない状態で生まれてきました。
管に繋がれてる生まれたての赤ちゃんを見た人がポロっと「ちゃんと生んでもらえなかったのね」とつぶやいたのを聞いてしまいました。
私は「すべてにおいて子どもが主体でなければいけない」と母親の責務にがんじがらめになって生活をしていました。
でも子どもの写真を撮ることで、自分の母としての考え方が変わっていきます。
自分の子どもの良い表情が撮れたときは、「こんな表情をしているんだなぁ。かわいいな。」と日々無我夢中で余裕のない自分が見落としていたものに気づきます。
カメラを通して笑いかける子供…その子供を撮影しているのは、まぎれもない私の視点。
カメラという自分以外の視点を通すことで、そこに自分の視点があるんだということに気付かされます。
私の視点があるからこそ、子供はそのすばらしい笑顔を見せてくれる。
それに気が付いた時、写真を撮ることが、私の喜びになっていきます。
私は被写体のどこを素敵だと思っているのか、どう写したらその素敵なところがより伝わる写真が撮れるのか…そんな研究にのめり込んでいきました。
そんなとき、当時の先生が、「フォトグラファーと名乗りたければ、100人撮ってこい!」と号令を掛けます。私のスイッチが入ります。
私の想いに共感いただいた起業家の女性からたくさんご紹介をいただき達成することができました。
100人撮ったら何かが変わる…と思っていました。ですが、何も変わりませんでした。
ふと、以前の未熟な写真を見直してみます。
もちろんテクニックは上達しています…でも、その未熟な写真がとても良いのです。
その人のここが好き!っていうところの瞬間を見つけて切り取る…それができている写真はテクニックを越えて、伝わるものがある。
写真はテクニックではなく、その瞬間にどれだけの想いの乗った指がシャッターを切るかなんだということに気付かされます。
切り撮るのは「瞬間」ですが、切り撮られるのは「らしさ」。
そして私は今、想いを撮影するフォトグラファーとして、「その人らしさ」を表す写真を撮っています。
新海さんの撮影はどのようなスタイルですか?
私の撮影は、カット数の制限を設けていません。
お話ししながら、その方の個性を綺麗に撮っていくというスタイルです。
私は、ポージングの指導とかはしないんです。
その勉強はしたんですが、ポージングは、その人の持っている個性を消してしまうんです。
なら、やめてしまおう…すると、写真がどんどん良くなっていきました。
私には、いい意味でフォトグラファーとしてのこだわりがなく、こうしなければいけないという、へんなルールを持っていないんです。
こうしてほしいではなく、どうですか?のように、お客さん自身に考えてもらい一緒に作り上げていく撮影スタイルです。
その人その人の正解をクライアントと見つけていくのが私の仕事です。
フォトグラファーとして目指すことは?
「美しさは、あなたがあなたらしくいると決めた時に始まる」というココ・シャネルの言葉があります。
私が撮影を通して常に感じている事です。
「私らしくて好き」…撮影した写真を見るクライアントから、そう言ってもらえることがとても嬉しいです。
時には、猫背などの直したいクセを写真から見つける事もあります。
そんな時は今の自分を否定せず、「もっと素敵になれるポイントを見つけた!」と思ってもらいたい。
あなたらしい「素敵さ」の瞬間を、私が切り撮って伝えていくことをしていきたい。
【フォトグラファー 新海由佳さんのプロフィール】
型にはまるのが嫌い、自由に生きるのが好き。人と会話し、その人の好きなスタイルで、自由な写真を撮っています。写真には人を変えるパワーがあると信じています。
モニター募集と同時に口コミでお申し込みが殺到し、これまでに200人以上の撮影を行う。現在は、起業家のプロフィール撮影をはじめ、HPの素材写真など幅広く手掛けている。
今回インタビューした新海由佳さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
- 第41回 100歳までハイヒールでエレガントに美しく!
- 第40回 女性が自由に生きるためには、精神的に・経済的に賢く自立してほしい…
- 第39回 サバゲーの実力が目にとまり、トレーナーに…
- 第38回 40代・50代の女性をサポートしたい…結婚相談所開業
- 第37回 あなたらしい「素敵さ」の瞬間を、私が切り撮って伝えたい
- 第36回 昔飼っていた犬や猫に導かれ、どうぶつ心理療法士に…
- 第35回 若い方がいい…ではなく、私は私のままでいい! アラフィフ女性へコンパスノート術
- 第34回 ヒプノセラピーで多くの方を癒したい
- 第33回 苦しんでいる人に寄り添いたい、トラウマケア専門家へ…
- 第32回 薬剤師として今をより良く生きる「棺桶ワーク」を広めたい!
- 第31回 都会から田舎への移住、そしてシステム開発会社を起業...
- 第30回 楽しみながら自分をいかせる道、相続専門税理士へ…
- 第29回 子供のアトピーからたどり着いた風水鑑定士
- 第28回 現看護師として食生活と身体の関係を伝えていきたい
- 第27回 何もかも上手くいかない人生…筆跡鑑定が変えてくれた
- 第26回 育児だけじゃなくて仕事がしたい…リサイクルブティック経営へ
- 第25回 嗅覚反応分析で、もっと自分らしく、キラキラ輝く素敵な笑顔に…
- 第24回 実家は三代続く真珠屋、家業に全く興味がなかった…
- 第23回 働く人がイキイキと自分らしい人生を…キャリアコンサルタントへ
- 第22回 狭山市にママコミュニティ「さやマンセ」を立ち上げ、ママたちを元気に!
- 第21回 ナレーターとして出会うべき声とご縁を繋いでいきたい!
- 第20回 日体大なのに体操嫌い…短所をウリに変え人気体操インストラクターへ
- 第19回 すっぴんでルート営業をしていた私がエステシャンに…
- 第18回 着物は人のために着る…それは日本のおもてなしの心
- 第17回 定年と母の介護をきっかけに建物管理会社からエステサロンオーナーに…
- 第16回 離婚を決意した時、子供のために定年のない職業が必要だった…
- 第15回 子供の時から数字が大好き!そして経理のプロに…
- 第14回 30代後半で日本語教師に…アジアの学生の夢に寄り添いたい!
- 第13回 夫の永眠、コロナを経て、WEB制作の道へ…
- 第12回 どんな素敵なことを考えているのだろう…それを聴いてあげたい
- 第11回 ママたちの才能が埋もれること、それがもったいなくてしょうがない…
- 第10回 主婦からリハビリメイクの講師へ…
- 第9回 36才、アロマセラピストへの人生の決断
- 第8回 両親を亡くした時の後悔…生前整理アドバイザーへ…
- 第7回 1人のスーパースターをつくるより、10人のスターをつくりたい…
- 第6回 母から受け継ぎ、子育てから学んだ「家元」としての在り方…
- 第5回 専業主婦から、まさかの社会復帰…
- 第4回 結婚相手で人生がこんなに変わりました…
- 第3回 社会を造る建設業から想いを表現するカメラマンへ…
- 第2回 『やりたくないコト』を探して行政書士の勉強を始めました…
- 第1回 意地から始まった弁護士試験の挑戦だった…