第20回
日体大なのに体操嫌い…短所をウリに変え人気体操インストラクターへ
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、シニア専門体操インストラクター禰津久子(ねつひさこ)さんです。
お仕事について教えてください
シニア専門体操インストラクターです。
現在、若返り体操の専門家として、50代から90代の女性の生徒さんに、毎日を健やかに元気で過ごすための体操指導をしています。
また、大手企業で、定年後の健康管理を担当し、ライフプランのセミナーなども行っています。
シニア専門体操インストラクターになるきっかけは?
体育の教師になりたくて日本体育大学に入学しました。中学校時代の美しくてカッコイイ保健体育の先生への憧れからでした。
しかし全国から集まるスポーツエリート達をまえに、劣等感の塊のまま暗黒の大学4年間を過ごしました。
教育実習では自分が考えていた魅力は感じられず、さらに教員採用試験は不合格…
仕事先に悩んでいた時、世田谷にある「厚生年金スポーツセンター」の体操トレーナーの職を紹介されました。
でも私、体操は大嫌い…。体はカタいし、センスもないし、持久力もない…。
それでも背負っている日体大ブランドが、私に挑戦するよう決意をさせます!
年金金受給者さんに健康づくりとして体操の指導が始まりました。
健康作りをする教室なので、身体を動かすのが嫌い、体操が嫌いな65歳以上の方が生徒さんです。体操が嫌い…私と同じだから気持ちが分かっちゃう。
ずっと引きずっていた短所が、私のウリに変わったことを意識した瞬間でした。
どうしたら体操をやってもらえるか…自問自答です。
とにかく楽しくが基本で、「できる」を体験していただく。まずは、簡単な手遊びから始めてみました。みんなが「むずかしー!」と言いながらゲラゲラ笑いだして、盛り上がっていきます。
笑いを大切にし、笑顔で褒める。大学時代、なにをやっても叱られた暗黒時代の記憶が反面教師となりました。
運動嫌いだった方たちが、楽しかったと言ってくれるようになったのです。
体操は関係なかった…。人を楽しませていることが喜び。それが楽しくてしょうがない。私を必要としてくれる人たちがここにいる!
これが、今の仕事につながるすべての始まりでした。
自分探しのドイツ留学…そこで得たものは?
体操トレーナーの仕事をして5年ほど経った時、自分は他にも何かできることがあるんじゃないかと、ドイツに留学しました。
ケルン体育大学に通う日本人の女性と知り合い、デンマークやスウェーデンなどの北欧諸国に連れて行ってもらいました。そこで、原色のレオタードを着て体操やダンスをする70代80代の女性の笑顔に感動し、体操の良さを再認識します。
体操はもういいかなと思って留学したのに、こんな体操のカタチを日本にも増やしたいと思いがつのってきます。
日本に戻るとすぐに、フリーランスのシニア専門体操インストラクターとして、活動を始めました。
ねつさんの体操教室が人気の理由は?
今、私の体操教室は5倍という倍率。定員20人のところに100人の応募が来ます。
私に会うのが楽しみと言われます。居心地が良いんじゃないかなと思います。
そして、もちろん効果も出る。
体操教室は1時間半、しっかりと動きます。終わった時に気持ちよくなる体操。
友達、悦び、楽しみ、そして、身体の若さ、心の若さを手に入れてもらいます。
自治体主催の隔週5回コースを終えた80歳のお婆ちゃんは「私の人生の中で、イチバン楽しい時間でした」とアンケ―トに書いていただきました。
80年を生きてきた方から言われた「人生でイチバン」の言葉…。
嬉しいを通り越して、心が震えました。
体操を通して目指したいことは?
女性が笑顔でいたら、社会は明るくなると思っています。
シニア女性が生き生きしていたら、日本も世界も、もっと明るくなるはず!
みんな、自分のことで精いっぱいな世の中…そこに、おせっかいオバちゃん登場ってのはどうでしょう。
想いやりのある社会には、シニア女性が必要なんです。
若返ったシニア女性たちのおせっかいが、思いやりのある社会を作り上げる。
そんなことを目指している私がいます。
【シニア若返り体操の専門家 ねつひさこさんのプロフィール】
現在、世田谷区、江東区、三鷹市などシニア世代を対象に、身体を動かすことの「楽しさ、心地よさ、大切さ」を伝えるべく健康体操教室を受け持ち、ほとんどの健康体操教室が25年~30年以上続いている。
また、企業、自治体において食事・休養・運動・こころの健康管理についての講話・実技指導を行う。
中でも大手企業の主催する定年前の方々を対象にした「ライフプランセミナー 健康管理」は25年間250回以上開催の実績を持ち、今現在も続いている。
今回インタビューしたねつひさこさんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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