ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第48回

夫の転勤で中国に…養生茶療師へ

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、養生茶療師のくりはら佳花(くりはらけいか)さんです。

養生茶療師 くりはら佳花 さん

お仕事について教えてください

養生茶療師として活動しています。

中国の上海で「高級茶療師」という資格を取得しています。

お茶と生薬の組み合わせで体調を整える薬食同源の考え方によって、植物本来が持つ力で身体を健康に導くことができる資格です。

日本では、あまりなじみのない資格だということと、中国の文化色が強く、日本文化と合わないことがあるため、日本人に合わせた形に変えて「養生茶療師」として、活動しています。


茶療との出会いは?

主人の転勤で、3年ほど上海に住んでいたことがあります。

中国に渡る前、繰り返す流産や親の介護、仕事でひどく体調を崩していましたが、病院では病気の診断が出ず、治療ができない状況でした。

中国で受けた人間ドックや精密検査でも体調不良の原因は見つかりませんでしたが、現地の西洋医師から紹介された「中医師」の治療で私の体調が回復します。

中医師とは、日本ではよく東洋医学とも言われる中国伝統医学の医師で、経絡秘孔や鍼灸、漢方と似ている中薬を使って治療する先生のことです。

中国では西洋医師と中医師が連携し、お互い補完しあいながら一人の患者を治療し、日本よりも進んだ医療体制で治療を進めていきます。

日本帰国後も自己管理できるようにと、中国の大学で中医学の勉強を始めたところ「茶療」に出会います。

季節やその時々の自分の体質に合ったお茶をブレンドして頂くことで、体調を整えていくこの茶療法で作ったお茶は、漢方茶と違い、簡単に作れて、美味しい!

私は「茶療」の勉強のため専門学校に通い、「高級茶療師」という茶療師では一番上の資格を取得することができました。日本人ではまだ28人しか取得していません。


茶療を日本で広めようと思ったきっかけは?

自分がこの療法によって助けられたことが一番の理由です。自分の健康から始まった話ですが、これを日本人にも知ってもらいたい!

茶療法とは、その方の体質に合った食養生と、バランスの崩れた身体をお茶でケアする自然療法です。体調管理の方法として、楽だし、とてもズボラで優れています。

茶療は日本の伝統療法とも通ずることが多く、茶療法が輸出されておばあちゃんの知恵袋的に日本の形に変わっていったのかな、と親しみを感じます。ひいおばあちゃんが風邪を引いた時にドクダミ茶を作ってくれたり、甘酒を飲ませてくれたりしていたことを思い出します。

そんな茶療を日本人用に作り直し、「養生茶療」の講座を完成させました。

西洋医学の薬が合わないというクライアントに、この療法を伝えお茶に親しんでもらうと、体調管理が自分でできるようになり、慢性的な体調不良がじんわりと軽減され、体調が改善されていきます。

実は、体調不良の原因は、自分に合っていないものを食べたり飲んだりしていることで、きちんとご飯を食べているにもかかわらず、ある意味「栄養失調」になってしまっていること・・・栄養失調が進むことで、体調不良になることが多く、そのため、体調不良の人は、知らぬ間に、脳の動きが悪くなるため、集中力が続かなくなります。しかし、体調が改善されていくと、だんだんと元気になってくると、しっかりと話がきけたり、話ができたり、仕事が進んだり。新しいことにチャレンジする意欲を手に入れていきます。

お茶のもっている癒しの効果は、身体だけでなく心もほぐしていき、妊婦さんや妊活中の方のような、薬が使えない方のサポートにもとても適しています。


仕事に対して大切にしている思いとは?

「今をあきらめない」という思いです。

母の再婚相手で海外不動産を扱うビジネスをしていた方がガンで他界した時、疎遠でしたし、引き継ぐつもりはなかったのですが、様々ないきさつから億単位の借金とやる気のない社員を抱えていた会社を私が引き継ぎました。入ってくるのはクレームばかりで仕事をほっぽりだしたい瞬間は何度もありましたが、あきらめず、コツコツと借金を返していきました。とても大変な仕事でした。

あきらめず、続けていると、それを見ていてくれる人が必ずいます。

当初協力的ではなかった取引先から、今では大きな信頼を得て、たくさんの仕事をいただくことができています。

誠心誠意、コツコツとやっていくと、人の信頼をしっかりとつかみ、そして、それは大きな成果となって返ってきます。

今までいくつもあった厳しい時、あきらめていたら、今の自分には会えていない。

信頼は、信頼となって返ってくる。

これからも、自信をもって、あきらめずに行動していく!

それは、必ず、大切な人の幸せに繋がっていると信じています。



【養生茶療師 くりはら佳花さんのプロフィール】

養生茶療認定協会 代表

中医学を基盤とした「養生茶療」の第一人者として、健康と美をサポートする講座をオンラインで、全国展開しています。
長年の体調不良や妊娠に関する課題に苦しんだ経験をきっかけに中医学と出会い、その確かな効果に感動。上海中医薬大学で本格的に学び、自身の健康を根本から改善しました。
その経験をもとに、誰もが日常生活に取り入れられる「養生茶療」を体系化しました。



今回インタビューしたくりはら佳花さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
養生茶療師 養生茶療認定協会 代表 くりはら佳花さん

 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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