第15回
子供の時から数字が大好き!そして経理のプロに…
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、 経理代行 吉井幸子(よしいさちこ)さんです。
お仕事について教えてください
お客様の売り上げ・経費をお客様に代わって経理処理をすることが私の仕事です。
正式名称は「記帳代行」。
社内に経理担当を置くのではなく、社外に経理の部署を持つ感じです。
人件費の削減になると、とても喜ばれています。
数字好きの私には天職なんです(笑)
数字好きにまつわるエピソードを教えてください
子供のころから、とにかく数字が好きでした。
小学1年生の頃、お手伝いのお姉さんの買い物について行き、買った商品の価格を合計して代金を払い、お釣りまで計算していました。褒めてくれるお店の人に、お姉さんが「ウチの大蔵大臣なの!」と私を紹介してくれることがとても嬉しかった想い出…。
私の原点なのかなと思っています。
新卒で入った100名ほどの自動車関連の会社では人事部に配属されます…そう、経理部ではないんです。
入社してすぐ、クオリティアップ企画というものがあり、人事課の担当だった交通費の見直しを提案します。私は、ある係長が交通費の水増しをしていたことを知っていました。私…ズルが嫌いなんです。
新人が始めたクオリティアップは、交通費の2割、年間700万円以上の経費削減という結果になりました。
別の会社で経理をしていた時、当座預金の帳簿と通帳の数字が3年間20円合っておらず税理士さんが困っていました。私の心がニヤリとします。帳簿を遡って調べ上げ、20円の帳簿の間違いを発見します。
合ってないのなら、合うまで捜す。だって、合うと、ホントに気持ちがイイ。
この20円の快感は、いまでも思い出すとゾクっとします(笑)
独立のきっかけを教えてください
もともと、スピリチュアルな事やモノにも興味があり、その道での独立まで考え、今で言う起業塾のようなものを見つけても通い始めますが課題が進みません。強みはやはり、数字…。
スピリチュアルヒーラーは諦め、経理で行くことにしました。
独立して実際の業務を始めたとき、お客さんは3人しかいませんでした。とにかく集客ができませんでした。講座で教わった、メルマガやステップメールをやってはみたのですが、なかなかうまくは行きません。
仕方なく、地元のドン・キホーテで経理のアルバイトをしていました。毎日通って、ほぼ就職したような状態。ですが、時給に私のスキルは反映されず、逆にレジの使い方がわからなくて、馬鹿にされる始末…。
そんなとき、久しぶりにあった知り合いから、異業種の交流会に誘われます。そこには、起業したばかりの多くの経営者がいました。
経理業務に人を雇うことができない、忙しすぎる経営者たち。その人たちの経理代行の仕事をするようになっていきます。
今ではお仕事が増え、人を雇うようにもなりました。
お仕事で意識していることは?
私の仕事への向き合い方は、お客様の立場になって考えるという事。
細かな節税対策には、定評があります。税理士は敷居が高いので…というお客様もいます。しばらくすると、「吉井さんで良かった」と言われます。
なんでも訊ける人柄と、仕事の正確さの評価だと思っています。
たいていの経営者にとって数字との時間は、意気消沈する時間です。
私は、お客さまの「過ごしたくはない時間」を、「仕事と向き合う時間」「家族と過ごす時間」「自分を愛する時間」となる「掛け替えのない時間」にすることができるのです。
お仕事を通じて叶えたい思いとは?
この仕事は自宅でできる仕事です。子育て中のママさんにお仕事をお願いしていきたいと思っています。
子育てをしていた頃、子供の具合の悪くなって仕事を休むことになると、イライラから、子供に優しくできなかった。とても申し訳なかったと自責の念にかられます。
ママさんたちに仕事をお願いすることで、「経理をする子育てママさんの大集団」というコミュニティをつくりたいです。
ストレスがなく、ママとしての時間を取りながら仕事ができる、子供との時間が取れる。
安心した子供たちの笑顔があふれる、そんな世の中を作る一助になりたいと思っています。
【経理代行 吉井幸子さんのプロフィール】
ヒール・マネジメント.代表
経理一筋30年、領収書を送るだけ!本業に専念したい起業家のための経理代行サービスです。
今回インタビューした吉井幸子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
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・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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