ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第43回

顔面神経麻痺の経験から表情筋トレーナーへ…

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、歯科衛生士で表情筋トレーナーの田淵ゆき(たぶちゆき)さんです。

歯科衛生士で表情筋トレーナーの田淵ゆきさん

お仕事について教えください

歯科医の主人を歯科衛生士としてサポートしています。

そして、もう一つ、表情筋トレーナーとして、表情筋トレーニングのWEB講座を開催しています。

20代の頃、親知らずの抜歯で顔面神経麻痺になってしまい「お口のリハビリ」で回復することができた経験があります。表情筋が正常につかえない=表情が作れないということは、本当に辛く、人生の「生活の質(QOL)」が大きく下がることを知りました。

衛生士として訪問診療をしていた時期に学んだお口のリハビリの経験と、さらに興味によっての学習・研究から完成したのが、表情筋トレーニングプログラム、私のオリジナルメソッド「Happy Lip Exercise®」です。


歯科衛生士としてどのようなキャリアを積まれましたか?

大学卒業後、就職した矯正歯科でMFT(口腔筋機能療法)という療法に出会います。

MFT(口腔筋機能療法)とは、正しい舌の動きや正しい口のまわりの筋肉の動きを習慣化して、正しく機能させる訓練で、矯正治療に必要なトレーニングです。

お口のトレーニング方法なんて、大学では教えてはもらってなかったので、とても面白く、興味を持ちました。

このトレーニングに出会ったことは、表情筋トレーナーになるには、とても重要なことでした。

その後、訪問診療も行うインプラント専門の歯科医院に務めます。機材を持って相手のところに行くという診療で、患者さんとの関係が深く、訪問診療の面白さにはまります。

私の興味は探求心へと変わっていき、ついには訪問診療専門の歯科医院に転職します。

外来で接する患者さんとは違い、身体が不自由な患者さんとの出会いが始まります。

この仕事を通じて、障がいがマイナスではなく、絵を描く才能や驚異的な計算の能力、そしてとてもやさしい心など、私が持ってないものを持っていることを知ります。

またお年寄りへの訪問を通じて、人の生死について身近に考えるようになり、人との出会いは一期一会であるということを実感させられました。

歯科の訪問診療という医療がまだあまりない時代。この経験は、私の中でとても大きいものになっていきます。


屋号のKannon Smileはどのような意味でしょうか?

Kannonは観音のことです。

友人のワークショップをきっかけに「観音舞」のお稽古をし、舞を神社に奉納しました。

ある奉納のあとに、私が今まで学んできたものを、ライフワークとして伝えていきたいと強い想いを持ち、始めたのがお口の健康を保つ講座です。

それには、表情筋のトレーニングが必要なんです。

美容ではなく、健康のために、これを伝えたい。

その想いから、表情筋トレーニングプログラムである、私のオリジナルメソッド「Happy Lip Exercise®」が完成していきます。


田淵さんの講座の特徴は?

現在、40代後半から70代の女性のクライアントが多くなっています。

ご自身で仕事を持たれている方がほとんどです。

口を使ってお話をするからでしょうか、講師業の方が多いです。

グループでオンラインのWEB講座を受講してもらうことが基本になっています。

とにかく続けることが大事。

グループ講座は、みんなで一緒にがんばることができるので、続けやすいんです。

リアルでの企業研修もやっています。

私が得意なこと…それは「変顔」です(笑)。

「変顔プログラム」として、講座に組み込んでいて

会場に変顔と笑顔があふれる、人気のコーナーになっています。

講座では自分の顔が変わる実感を得てもらえます。

歯科衛生士としての専門知識を利用しているので、内容は保証済みです。

講座のビフォーアフターでは、受講者のおどろいた表情を見ることができます。

これは、顔の筋トレ!しっかりやれば、必ず結果が出ます!

自己肯定感を高め、人との積極的なコミュニケーションができるようになります。

年齢にとらわれずに生き生きと生きる人生が手に入ります。


田淵さんが目指していることは?

私のミッションは、お口の健康、美容の支援を通じて、たくさんの笑顔を増やすこと。

歯磨きするのが当たり前なのと同じ感覚で、「お口のトレーニング」が当たり前である世界を目指しています。

その方の在り方を尊重することに繋がっていきます。

なにかに頼るのではなく、リソースは自分の中にあることを実感します。

自分の笑顔に自信が持てるようになり、やりたいことに向かっていける。

人生の選択肢が広がり自分らしく生きていけるということ。

そして、幸せになるということ。



【歯科衛生士・表情筋トレーナー 田淵ゆきさんのプロフィール】


Kannon Smile(カンノン スマイル)代表。

歯科衛生士・顔トレコーチ・摂食嚥下リハビリテーション学会認定士・神経系顔ヨガインストラクター 

大学を卒業後、一般開業医・歯科訪問診療・病院歯科に勤務し生後0日の赤ちゃんから最後の時を迎える方までお口の支援を通じて人生を支える。
現在はのべ10万人の患者様のお口とお顔を診てきた経験を活かしてお口ケアと表情筋トレーニング講座を主催している。
忙しくても続けやすい1回3分のオリジナルメソッドで30代から70代の方まで幅広い方々のお顔の悩みが改善している。オリジナルのマッサージ機能付き歯ブラシの開発でより多くの方々の美容と健康寿命の延伸に貢献している。



今回インタビューした田淵ゆきさんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
歯科衛生士・表情筋トレーナー Kannon Smile 代表 田淵ゆきさん

 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

◆ララコンシェルジュについてはこちらから

 ・女性起業家デジタルbook
 ・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
 ・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
 ・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
 ・Facebook:ララ・コンシェルジュ
 ・公式ライン:ララ・コンシェルジュ

ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

同じカテゴリのコラム

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。