第17回
定年と母の介護をきっかけに建物管理会社からエステサロンオーナーに…
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、 ワミレスサロン吉祥寺 松村智子(まつむらともこ)さんです。
お仕事について教えてください
ワミレスサロン吉祥寺プラチナのオーナーをしており、エステティシャンとしてお客様の肌の悩みのご相談にのっています。
ひどいニキビや、アトピー性皮膚炎、シミ・シワ・たるみ・くすみ・毛穴の黒ずみが気になる方など、50代の女性が多く来られますが、最近は男性の方も増えてきました。
エステティシャンになるきっかけは?
私は、以前、建物管理会社の社員として、男性と同じように現場に出向いて働いていました。
仕事に対して大きな不満はなかったのですが、定年後も女性管理職として会社が私を必要としてくれるようには思えませんでした。
50歳を迎え、頬に大きなシミが目立つようになり、肌のお手入れにワミレスのサロンに通っていました。
サロンのスタッフさんは、いつも笑顔で仕事をしていて私とは真逆でした。
施術は、お客様が喜んでくれ、ありがとうと言ってもらえる仕事、私の目指す「自立している女性」がここにいると気付きました。
仕事をしながらでもエステの資格が取得でき、独立開業ができることも知りました。
そのころ、母が認知症と診断され介護が必要となり、管理会社の仕事をこなしていくことが難しくもなってきました。
このワミレスでのエステティシャンの仕事は、私の悩みのすべてを解決する答えだったのです。
管理会社での仕事を続けながら、資格のための練習を始めました。
資格取得に必要な20人の施術の項目を終えた時、20人には20通りの肌の違いがあること、さらに、20通りの「人柄」があるということを学びました。
たくさんの「人柄」を相手に幸せを作る…それが私のやりたいことだと確信することができました。
資格を取得してすぐ開業されたのですか?
ワミレスでは、開業を希望しても、いきなり独立とはなりません。
開業している別のワミレスサロンで修行をしながら、自分のお客さんを集めていきます。
相模大野サロンでの時間は厳しくもありましたが、自分に会いに来てくれるお客さんが増えていくことが嬉しくてたまりませんでした。私の自信にも繋がっていきました。
私の実家は武蔵野市、母親の症状が進んできて、相模大野での仕事に無理が出てきます。また「お店に通うのが厳しい」という都内から通うお客さんの声を聞くようになり、「私のお客さん」といえる方もまだ少なかったのですが、吉祥寺での独立開業を決意します。
吉祥寺サロンを開業されてからはいかがでしたか?
開業時は、なかなかお客さんが来ない時期もありましたが、人の縁というものから、すこしずつ仕事は増えていきました。
新しいお客様に出会うことが好き…楽しくてしょうがない。
趣味などの他愛もないお話から、自然とその人の悩みが出てきます。
何がしたいのか、どうしたら解決できるのかをいっしょに考えて、少しでも前に進むことができれば、お客様は「ありがとう」とともに笑顔を返してくれます。
ワークショップで出会った講師の女性はブライダルエステの施術のなかで結婚に向けての楽しみとちょっぴり不安な心持ちを話してくれました。
肌の変化は、彼女の不安を少しずつ取り除いていき、通ってくる彼女の笑顔が増えていきます。幸せな結婚生活の話と、その合間にはさむちょっとした仕事のグチを、私は今も定期的にお聞きすることができています。
松村さんが大切にしている想いとは?
お客さんの笑顔は、自分の喜びになっています。
笑顔が増えていくことは、その方が変わっていくこと。
それを、一緒に感じられるこの仕事がとても好きです。
鏡で自分を見て、「…ホントにキレイ…」と独り言が漏れてしまうお客さん。
その素直で真剣な反応を見ると、その方の人生に、「いい仕事」で答えることができたのではないかと思います。
自分が健康でいないと、自分が元気でいないと、人にも元気を与えられない。
そして、笑顔でいること。
私に関わるすべてのひとを、もっと元気に、もっと笑顔にする。
人が元気で、そして笑顔であれば、この世の中に争いごとは起こらない。
私の日々の仕事には、こんな想いが詰まっています。
【ワミレスサロン吉祥寺 松村智子さんのプロフィール】
ワミレスサロン吉祥寺プラチナ オーナー
ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が乱れた肌はシミ・シワ・乾燥・くすみ・たるみ・肌トラブルの原因に。
ワミレスではホームケアで美肌の3大栄養素(ビタミン・ミネラル・アミノ酸)を取り入れて美しくすこやかな肌に整え、サロンケアではターンオーバーを理想的なサイクル(約28日間)に整え、肌を美しく健やかな状態へと導きます。
月一度のサロンケアを通し肌にふれ、心にふれて「美しく生きる」時間をご提供しご自身にあったホームケアをご提案いたします。
ワミレスできれいに元気になる人を一人でも多く増やし、皆さんに喜んでいただけるサロンです。
今回インタビューした松村智子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
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・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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