第44回
ボウエンセラピストは日本で14人…足りないんです…
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。
今回のゲストは、ボウエンセラピストの津布久玲子(つぶくれいこ)さんです。
お仕事について教えてください
ボウエンセラピストとしてボウエンテクニックというオーストラリア発祥の施術をしています。
ボウエンテクニックの無理な力を加えない優しい手技は、副交感神経を優位な状態に導き、リラックスした状態で、身体の持つ本来の機能を取り戻していきます。
今、50代、60代の女性、更年期症状の方を中心に、身体と心がつらい方、悩んでいる方、あきらめている方に対して施術を行っています。
ボウエンテクニックとの出会いは?
もともと私はアロマセラピストとして活動をしていました。
アロマテラピーにより、女性特有の悩みを解決できることが分かってきます。
たまたま産前産後の技術を教えてくれる先生との出会いがあり、そのスキルを学び、15年、産前産後の方をメインにアロマの施術を行ってきました。
実はこのマタニティの施術は、自分自身の体勢がなかなか辛く、仕事を続けた結果、ひどいぎっくり腰になってしまい、仕事を一か月以上休むことに…。
この期間、クライアントさんにも迷惑をかけているので、なにか還元したいと思い、スキルアップ目的で、いろいろ調べていました。そして、このボウエンセラピーと出会います。
自分のスキルアップのために行ったリアル体験セッション、その最初の一日でぎっくり腰の痛みが取れてしまったんです。
ほんの6年前のことです。
私は、このボウエンをもっと多くの人の役に立てたいと思い、資格を取得します。
ボウエンセラピーとはどんな施術ですか?
脊柱管狭窄症…背骨に沿ってある脊柱管の中の神経が圧迫され、身体の各部に麻痺や脱力をともなう症状がでる病気です。
父が患い、左腕が動かなくなり、病院では手術はできないと言われます。
父は「年だから仕方ない」と諦めながらも、もう一度両手で蕎麦を食べたいと悲しそうに言います。
ちょうどボウエンの資格を取ったばかりだったので、私の施術を行ったところ、父の腕が動くようになったのです。
両手で蕎麦を食べることができるようになった父の嬉しそうな顔が忘れられません。
これをきっかけに、アロマセラピーの補助として考えていたボウエンをメインで使っていこうと決意します。
「やりたいことを、最後まで、自分の身体で楽しくできるようにしてあげたい」という想いを強く持つようになりました。
コロナで座りっぱなしで坐骨神経痛になってしまった81歳のおばあちゃん。
寝たきりの状態だったので、初回はこちらから出向いての施術になりました。
するとすぐに、動けるようになり、二回目からは電車で来てくれるようになりました。
「また映画に行けるわ!」っていう笑顔は、私にとって一番の喜びです。
津布久さんが目指していることは?
ボウエンセラピストは日本で14人。
施術は、患者さんとの1対1の関係。
あまりにも少ない…足りないんです。
だから今、ボウエンを教えるトレーナーとしての活動にも力を注いでいます。
もっと、健康な人を増やすには、もっとボウエンセラピストが必要なんです。
人生を楽しめる健康な体と心を手に入れ幸せな一生を生きてもらう。
年齢をあきらめない、いくつになってもチャレンジできる気持ちを手に入れてもらいたい。
痛い時はあきらめていたすべてのことを、できるようにする。
いくつになっても、楽しい人生がそこにあることを伝えていきたい。
私は「人の役に立つ人になりたい」といつも思っています。
自分を語るのであれば、この一言に尽きます。
役に立てば、必ず誰かが幸せになり、そしてそれは私を幸せにしますし、その人の周りの人も幸せになっていきます。
それは、世の中が平和になっていく道筋です。
私はこの幸せの伝播と拡散をしていくことが使命だと考えています。
人が人を思いやれる世界。
そこに、戦争なんてあるはずがありません…
【ボウエンセラピスト 津布久玲子さんのプロフィール】
ボディケアサロン Lime tree (ライムトゥリー) 代表
「Lime tree」は女性のためのボディ・コンディショニング・サロンです。
まだ日本では新しいボウエン・テクニックと、アロマセラピーやハーブセラピーなどの様々な療法を組み合わせ、自律神経を安定させ自己治癒力を高めます。
女性が心も身体も健康になり、より美しく輝くためのお手伝いをさせていただきます。
今回インタビューした津布久玲子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
ボウエンセラピスト ボディケアサロン Lime tree 代表 津布久玲子さん
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
- 第45回 夫の失踪…自由なんだからやりたいことをやろうと東洋医学の道へ
- 第44回 ボウエンセラピストは日本で14人…足りないんです…
- 第43回 顔面神経麻痺の経験から表情筋トレーナーへ…
- 第42回 不妊治療、離婚…みんなが笑顔で囲める食卓を目指し料理研究家へ
- 第41回 100歳までハイヒールでエレガントに美しく!
- 第40回 女性が自由に生きるためには、精神的に・経済的に賢く自立してほしい…
- 第39回 サバゲーの実力が目にとまり、トレーナーに…
- 第38回 40代・50代の女性をサポートしたい…結婚相談所開業
- 第37回 あなたらしい「素敵さ」の瞬間を、私が切り撮って伝えたい
- 第36回 昔飼っていた犬や猫に導かれ、どうぶつ心理療法士に…
- 第35回 若い方がいい…ではなく、私は私のままでいい! アラフィフ女性へコンパスノート術
- 第34回 ヒプノセラピーで多くの方を癒したい
- 第33回 苦しんでいる人に寄り添いたい、トラウマケア専門家へ…
- 第32回 薬剤師として今をより良く生きる「棺桶ワーク」を広めたい!
- 第31回 都会から田舎への移住、そしてシステム開発会社を起業...
- 第30回 楽しみながら自分をいかせる道、相続専門税理士へ…
- 第29回 子供のアトピーからたどり着いた風水鑑定士
- 第28回 現看護師として食生活と身体の関係を伝えていきたい
- 第27回 何もかも上手くいかない人生…筆跡鑑定が変えてくれた
- 第26回 育児だけじゃなくて仕事がしたい…リサイクルブティック経営へ
- 第25回 嗅覚反応分析で、もっと自分らしく、キラキラ輝く素敵な笑顔に…
- 第24回 実家は三代続く真珠屋、家業に全く興味がなかった…
- 第23回 働く人がイキイキと自分らしい人生を…キャリアコンサルタントへ
- 第22回 狭山市にママコミュニティ「さやマンセ」を立ち上げ、ママたちを元気に!
- 第21回 ナレーターとして出会うべき声とご縁を繋いでいきたい!
- 第20回 日体大なのに体操嫌い…短所をウリに変え人気体操インストラクターへ
- 第19回 すっぴんでルート営業をしていた私がエステシャンに…
- 第18回 着物は人のために着る…それは日本のおもてなしの心
- 第17回 定年と母の介護をきっかけに建物管理会社からエステサロンオーナーに…
- 第16回 離婚を決意した時、子供のために定年のない職業が必要だった…
- 第15回 子供の時から数字が大好き!そして経理のプロに…
- 第14回 30代後半で日本語教師に…アジアの学生の夢に寄り添いたい!
- 第13回 夫の永眠、コロナを経て、WEB制作の道へ…
- 第12回 どんな素敵なことを考えているのだろう…それを聴いてあげたい
- 第11回 ママたちの才能が埋もれること、それがもったいなくてしょうがない…
- 第10回 主婦からリハビリメイクの講師へ…
- 第9回 36才、アロマセラピストへの人生の決断
- 第8回 両親を亡くした時の後悔…生前整理アドバイザーへ…
- 第7回 1人のスーパースターをつくるより、10人のスターをつくりたい…
- 第6回 母から受け継ぎ、子育てから学んだ「家元」としての在り方…
- 第5回 専業主婦から、まさかの社会復帰…
- 第4回 結婚相手で人生がこんなに変わりました…
- 第3回 社会を造る建設業から想いを表現するカメラマンへ…
- 第2回 『やりたくないコト』を探して行政書士の勉強を始めました…
- 第1回 意地から始まった弁護士試験の挑戦だった…