第23回
働く人がイキイキと自分らしい人生を…キャリアコンサルタントへ
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、キャリアコンサルタント・研修講師の松岡澄江(まつおかすみえ)さんです。
お仕事について教えてください。
キャリアコンサルタントとして、現在は自治体や企業内でのキャリア面談(カウンセリング)や研修講師をしています。
働く人に対して、相談を受ける事と教える事を仕事としています。
働く人がイキイキと自分らしい人生を送るための支援にチカラを入れています。
様々な仕事を経験し、キャリアコンサルタントの資格を目指したきっかけは?
小学校3年生のときに作文コンクールで優秀賞を貰い、文章で表現することを評価してもらった私は、その評価を自信に変え、友人たちと「同人誌」を発刊するまでになります。
小さなころに父を亡くし、主婦業しかできなかった母が私たち兄妹を苦労して育ててくれました。それを肌で感じていた私は、手に職を持たなくてはならないことを強く意識していました。自分が得意なことを仕事にできたらいいな…高校生のころには、ライターになる気持ちが強くなっていました。
高校3年に上がる前に母が亡くなり就職の道を選びます。
電機業界業界紙の仕事に就き、最初の配属は秘書、数年後、月刊誌の編集部へ異動になったことが私のライターの道への一歩目でした。
そこからは、フリーのライターや本・雑誌を作る仕事、Webサイトのディレクションなど、ずっと、「情報」というものの媒体側にいました。それは、エンドユーザーの見えない仕事、その先にいるお客様自身を感じられない仕事でした。
人生の後半は、直接人に伝えたい、相手が見える仕事をしたい…そういう想いが強くなっていきます。
ライターとして、人の話を聞く経験は多くあり、このスキルを活かしカウンセリングの仕事ができないかなと考えます。
そこで、キャリアコンサルタントという国家資格に出会います。
働くことを応援する資格…人の役に立つ仕事であること、そして、人に直接関わる仕事に魅力を感じ、この資格を取得しました。
キャリアコンサルタントのお仕事は順調でしたか?
2010年、はれてキャリアコンサルタントとして仕事を始めます…と、そんな甘いものではありませんでした。
実績ゼロの私に、仕事はありません。派遣に登録しても、連絡は全くなし。
そんなとき、知人から、大学のキャリアセンターのアルバイトを紹介されます。学生の就職状況を聞くために、そのキャリアセンターに勧誘することが仕事内容。
仕事っぷりが認められ、業務委託で、学生へのキャリアカウンセリングと就職セミナーの仕事の依頼をもらうことになります。大学の職員さんと共に、必死になって学生たちの就職内定率を上げていきました。アグレッシブに動く私の評価は上がり、キャリアセンターの中核へ入るようになっていきます。
2013年に法人化。学生のキャリア相談は、私のキャリアコンサルタントとしての道筋をつける仕事になっていきました。
若い学生達を応援していくことはとても楽しい仕事でした。ただ、「この学生達が入っていく企業は大変だろうな…」と危惧することもありました。学生を、「ビジネスパーソン」に育成していくにはとても労力がかかります。
会社に入ってもぼろぼろと辞めていく学生たち。
価値観が変化している学生を採用する企業側にも、若手の特性を理解して育てていく覚悟は必要です。社内の世代間ギャップを埋めていきたいという想いが芽生えてきます。
働く人に働くことの「やりがい」を与えていきたい。
そして、上に立つ人たちにも、「やりがいを与えることが楽しい」というイメージをもってもらいたい。
そして企業の研修講師が私の仕事となっていきました。
松岡さんが大切にされていることは?
それは自分らしいのか…といつも自分に問いかけています。
自分らしさって、好きなことばかりでできているわけではない。やりたくないことをやらなければならない時がある。そこから、自分らしさを意識している。
嫌いなことができるようになるのは、仕事からしか得られないこと。そして、それが自分の武器になる。
大嫌いなことの中にある宝物が人生の味になっていく。
自分らしく、いきいきと生きていってほしい。
働く人がイキイキと自分らしい人生を生きていく…そういう社会になるような仕事をしていきたい!
仕事の満足感が、人生の満足感となるように…
【キャリアコンサルタント・研修講師 松岡澄江さんのプロフィール】
株式会社キャリアポート 代表取締役
業界新聞社勤務後、フリーライターとして幅広く取材執筆活動に携わる。その後WEB制作会社の正社員に復帰し管理職として部下を持ったことがきっかけで、働くひとの成長やキャリアを支援したいとキャリアカウンセリングを学び、2010年キャリアカウンセラーとして独立。
現在は、企業内カウンセリング、企業研修(キャリアデザイン・コーチング・部下指導、仕事の仕方等)、キャリアコンサルティング等を通して「組織の活性化」と「働く人がいきいきと自分らしいキャリアを築く」ための事業を展開している。
今回インタビューした松岡澄江さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
キャリアコンサルタント・研修講師 株式会社キャリアポート 松岡澄江さん
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
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・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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