第24回
実家は三代続く真珠屋、家業に全く興味がなかった…
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、パール販売&リフォームの高橋香(たかはしかおり)さんです。
お仕事について教えてください
真珠の販売と真珠アクセサリーのリフォームを仕事にしています。
古いデザインの真珠アクセサリーのリフォームは、真珠が生まれ変わったよう!ととても喜ばれています。
今のお仕事をはじめたきっかけは?
私の実家は「タカハシパール」という、曾祖父の代から続く真珠屋です。真珠の染み抜き加工を開発した藤堂安家が興した会社であり、今でも神戸の真珠会社の中で中心的な存在であり続けています。
私はその会社の娘として生まれました…が…家業は当たり前すぎて興味がありませんでした。実家をでた私は、横須賀の洋服店に勤めます。
薦めたコーディネートを気に入ってもらえることがうれしくて、楽しみながら、「人」に合わせるスタイルを学びました。お客さんとのコミュニケーションの取り方も、ここで手に入れたスキルです。
8年ほど前、娘の通学に合わせ、私も実家に帰ったとき、家業に興味がなかった私は期せずして、「タカハシパール」の歴史を知ることになっていきます。
養殖場の宇和島の方々が苦労してつくりあげていく真珠。できあがっているものを、何も感じずに見ていましたが、ここに来るまでにはとても長く厳しい道のりがあることを知りました。
日本の伝統、大事な海、温度、海流、美しい四季、そして日本にしかない「あこや真珠」。真珠の美しさと、その裏側にあるたくさんの人の想い…これを伝えていく役割が私にはある。そして、それを伝えていきたいという気持ちが大きくなっていきます。
そんな時、たまたまあった空き店舗で、お店をやらないかという話をいただき、洋服のお店を開店します。
真珠も置いて、真珠販売と加工の仕事を始めました。私と真珠との仕事がここから始まりました。5年ほどで娘が東京に戻ることになり、現在は横須賀で始めています。
高橋さんが大切にされている思いとは?
真珠を今、皆さんにつけていただきたい。
昔のデザインから、今のデザインに変えて、真珠を生まれ変わらせています。
先日、着物をリメイクした服を着ていた方から、着物の「合わせ」にあうような…というリクエストをいただき、その方の着こなしに合わせて、チョーカーにリデザインをしました。お客様はとても喜ばれて、「私にだけのピッタリな提案!ありがとう!」という嬉しい言葉をいただきました。
コーディネートに合わせた真珠のアクセサリーの制作には自信があります。
具体的な服装や使い方などから、「世界にひとつ」をデザインします。
それは、真珠のことをしっかりと学んでいるということ、最高の真珠を見てきたということ、そして、横須賀の洋服店で培った「人」のスタイルに合わせることができるとうスキルがあるからです。
「真珠」は父の仕事…こどものころはそう考えていました。綺麗だなとは思っていても、身に付けようとは思いませんでした。
でも、今、真珠を身近なものとして感じてほしい。
あこや真珠は日本でしか取れない、日本の宝。日本人として誇りに思ってほしい。
高橋さんが目指していることは?
「人」に対して、刺激を与える人になりたいと思って仕事をしています。
お客様に納得していただいて、また会いたいなと思われる人になりたい。
連絡がきたら嬉しい人、わくわくする人になりたい。
今、世の中はマイナスに流されがちな社会ですが、私は自分から光を発していくことが大切だと思っています。
自分で自分のことすら考えられない人がたくさんいるこの時代に、周りに流されないことをいつも思うようにしています。
私と真珠から、会いたい人の輪が広がっていく。
それは幸せな人が増えていくということ。
人生を前向きに考える人が増える。
目の前にある美しいものをしっかりと「美しい」と感じる人が増えていく。
美しさに満ち溢れる社会の実現が、今の私の目標になっています。
【パール販売&リフォーム 高橋香さんのプロフィール】
Classy Angel 代表
神戸発、日本で採れるあこや真珠の美しさを生かした素敵なデザインのアクセサリー販売と、使っていない真珠のリフォームもしております。パールのリフォームは、普段付けしやすくなった!など大変喜んで頂いております。
今回インタビューした高橋香さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
パール販売&リフォーム Classy Angel 代表 高橋香さん
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
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・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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