第11回
ママたちの才能が埋もれること、それがもったいなくてしょうがない…
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、会社の現場監督合同会社 代表 市場真理子(いちばまりこ)さんです。
お仕事について教えてください
子育てをしながら、中小企業の組織づくりのお仕事をしています。
現場に入り込んで、社員と組織の成長に伴走します。
また、その現場で、私と共に伴走するママスタッフの育成もしています。
ママたちはやりがいのある仕事を持ち、企業は組織の改善を手に入れます。
今のお仕事との出会いは?
もともとは、企業のなかで社内研修を担当していました。
研修会社の知り合いから、経営コンサルタントの方が弟子を探しているというお話をもらいます。その出会いは、今に繋がる師匠との素晴らしい出会になります。
問題に対して、答えを言って帰ってしまうというコンサルスタイルが普通のこの業界の中で、師匠は「ずーっと関わる」という独自のスタイルを実践していました。現場に入り込んで、年単位でその成長に伴走するのです。
企業の組織とはどういうものなのか、そこで働く人たちの考えてることや意識は、それをどうやって改善していくのか…。そして、そんな会社からどうやって仕事を依頼され続けるのか。
師匠の言葉で、記憶に残る言葉は、
「クライアントとの信頼関係ができれば、スマホをいじってても大丈夫」
この信頼感を手に入れるためにすることは、相手に対して、期待をちょっと超えた満足感を与え続けることだと教わります。
育児や介護で自問自答の日々、行きついた思いとは?
師匠とともに動いている時から、私にも仕事が入り始め、少しづつですが仕事は増えていきました。
そこで、予期していないこと…「子育て」が始まります。
すぐに復帰できるだろうと、甘く考えていました…が、できなかった。
自宅でできる小さな仕事だけを受け、社会から遠ざかった半年でした。精神的にも厳しく、このたった半年の社会からの離脱は、仕事への恐怖に変わってしまいます。
仕事は続けたい…けれど、子供と共に在りたい。結果、仕事量を減らして、打ち合わせには子供を連れていくスタイルを幼稚園に入るまでの3年間続けます。
仕事には何の問題もありませんでした。
あの言葉がよみがえります…「信頼関係さえ得られれば…」
師匠の言葉は、私の仕事が確かなものとなっている証明となって返ってきました。
しかし、二人目の子供が生まれ、そこに親の介護も重なります。
仕事をしながら、こんなことをしていて良いのかという、自問自答の日々。
コーチングの指導を受け、自分の使命はいったいなんなのかということを突き詰めていきました。
私は、厳しい両親のもとで育ち、褒められた経験はまったくありませんでした。
今、私は人や組織の成長に伴走し、それを伝えて実感してもらう日々を続けています。
それは、成長を認め、承認すること…褒めること。
私は、自分がしてもらいたかったことを、毎日の仕事にしている…自分がしたいことをしっかりと選択していたんです。
答えはこれだった。人生をかけてやっていきたいと決意した瞬間でした。
市場さんがお仕事を通じて叶えたい思いとは?
私は、その人のもっている良さを見つけて、成長する姿を一緒に感じることが大好きです。
未来が見えた瞬間を一緒に見ているときが一番好き。
でも、その未来を見るには、「扉」を開けなければなりません。
その扉は、本人には見えていないし、もちろん開けることはとても難しい。
その扉を見つけ、そして、見つけたその扉を開けることが私の仕事。
開いた扉のむこうに、見えていなかった未来があることを確信できるから。
家族で1年間種子島で暮らして仕事をしていた時期がありました。
才能をもったママたちが、東京の私のいない現場で、組織の改善のため奮闘してくれました。
その才能があるからこそ、私は今子育てをしながら仕事ができています。
世の中には、才能が山ほど埋もれている。
私はそれがもったいなくてしょうがない。
人や企業が、持っているチカラを生かしあい、心が満ち足りた人ばかりの世界にしたい。
そして、その気持ちで、未来を支えていく子供たちに向き合って欲しい。
仕事をする人たちの笑顔が、世界を輝かせることだと信じて、私はこの仕事をしています。
【現場改善・組織作りの専⾨家 市場真理子さんのプロフィール】
会社の現場監督 合同会社 代表社員
現場主義の仕組み化で人と組織を育て、企業の右肩上がりの成長を支援します。
今回インタビューした市場真理子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
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・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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