ララ・コンシェルジュ~女性起業家STORY~

第53回

商社勤務からカラーコンサルタントとして独立、ブランディング会社を起業…

サポートプラス社会保険労務士事務所  長橋 知世

 

このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。

今回のゲストは、あげる株式会社 代表取締役の大原 智子(おおはらともこ)さんです。

あげる株式会社 代表取締役 大原 智子さん

お仕事について教えてください

「あがるアシタをつくる」をミッションに、ブランディングデザインのほか、事務代行など、企業のアシタが今日より強く、ステージアップしていくためのパートナーとして活動しています。

ブランディングデザインとは、企業や人、商品、サービスが持つ唯一無二の「ウリ」(価値)を、とことん引き出してコンセプトを作り、表現していくこと。

ブランドができたら経営者にはバックオフィス業務は人に任せてフロントでどんどん活躍していただきたい…そんな思いから一気通貫で長くお付き合いができる仕組みを実現させました。


会社を辞め「カラーコンサルタント」になったきっかけは?

大学時代、夏休みに行ったイギリスで世界の多様な文化や習慣に興味を持ち、卒論のテーマは非言語コミュニケーションの一つである「色」を取り上げました。

就職した総合商社は、当時はまだまだ男性社会の縮図のような環境で、総合職への転向もなかなか難しいことでした。

「なにか、習い事でもしようかな…」と軽い気持ちで、まだ珍しかったカラーコーディネートの資格を取得します。

これからのキャリアについて色々と考えながら動いていた矢先、パーソナルカラーをアドバイスして化粧品をお勧めする仕事を副業的にするご縁をいただきました。この仕事が世の中に受け入れられていく気配は感じ、チャンスは逃したくない…その想いから、25歳の私は無謀にも会社を辞めて独立します。

「カラーコンサルタント」と肩書きの入った名刺をつくり、自宅の電話の前に正座して、あちこちに電話をかけ、色々な方のところに会いに行っていました。携帯電話はまだ普及していない時代でした。

当時のこの業界、日本ではまだ新しく、ルールもなければ仕事も転がっていません。自ら、カラーの仕事自体を企画し提案して作っていくプロデュース的な仕事や、大学時代の塾講師経験を活かし、専門学校や大学での講師業もたくさんしてきました。

世の中でのカラーの認知度と共に仕事量は右肩上がりで増え、振り返れば息苦しくなりそうなほど忙しい時間を過ごしてきました。


「あげる株式会社」起業のきっかけは?

カラーコンサルタントとしてあらゆる分野に色を通して携わっていくなか、「売れる」にはブランド化が必要だということに気が付きます。

ブランド作りに色は重要なファクターの1つだけれど、それだけでは完成はしません。

「色・形・言葉」が揃ってブランディングデザインが実現できるなら、一人で頑張るのではなくチームで仕事をすればいいのではないかと考え、20年超えの一人会社から、ビジネスパートナーとタッグを組み、2018年、新たに「あげる株式会社」を立ち上げます。

クライアント様は中小企業が多く、名刺や封筒、会社案内のパンフレット、HPなどのビジネスツールからロゴや看板、ユニフォームなど会社の顔を作成したり、時にはサービスや商品のブランド化のご相談に乗ったり、場合によっては、広告代理店みたいな仕事もしています。さらに経営者には、自身の仕事に最大限に時間も労力も使っていただきたいという思いから事務代行などのバックオフィス業務も請け負っています。


仕事をするときに意識していることは?

「チャンスの神様は前髪しかない」若い頃にメンターから教えてもらった好きな言葉です。

できる限り「NOは言わない、まずは一度、受け入れてみること」をいつも気持ちの芯に置いています。

チャンスというのは無理やり自分に呼び込めないし、次のステップへの扉は力づくではなかなか開けられないことを経験から学びました。

でも、突然フッと開いたりする。瞬間のチャンスを掴むためにはその時のための準備をしっかりしておくこと、勇気を出してYESを言えるようにしておくことが必要だと思います。


大原さんの次のチャレンジは?

何かを始めたい、リスタートしたいという女性と仕事をつなげる役割になれたらいいな…と50歳を過ぎてから考えるようになりました。

これまで、仕事を通して本当にたくさんの女性たちと会ってきました。多くの資格や経験を持ち、真面目で優秀な方がたくさん…。

でも、ライフイベントが多い女性たちがセカンドキャリアを考えた時、一人で最初の一歩を踏み出すことは勇気もいるし、難しさもあるかもしれないなと思います。

私のやってきたこと、現在やっていることが、そんな女性たちのビジネスの場と機会の提供に繋がれば嬉しいなと思います。

何歳からだって遅くない、女性たちが元気にやりがいを持って働けるウェルビーイングな社会が理想です。


【ブランドデザイン 大原智子さんのプロフィール】

あげる株式会社 代表取締役
私たちのビジョンは、『あがるアシタをつくる。』
これは、私たちにとっての日々のミッションでもあり、社内外をつなぐ合言葉でもあります。「知恵を絞る」「汗をかく」「成長する」の3つをモットーに掲げ、クライアントと共にあがる明日(未来)をつくります。
社名には、そんな想いが込められています。コトバ×イロ×カタチでつくる“FAN ”と“FUN ”


今回インタビューした大原智子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
ブランドデザイン あげる株式会社 代表取締役 大原 智子さん

 

プロフィール

【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世

静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒

一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。

2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。

2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。

40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。

主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。

Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
      セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
      主婦の就職支援「ララワーク

セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。

ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。

自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。

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