第12回
どんな素敵なことを考えているのだろう…それを聴いてあげたい
サポートプラス社会保険労務士事務所 長橋 知世
このコラムは、どん底を経験した女性がなぜ起業に至ったか、そして今何のために、どんな思いで働いているのかを、サポートプラス社会保険労務士事務所の代表を務める長橋知世がインタビューしていきます。今回のゲストは、 ブランドライター 高橋法子(たかはしのりこ)さんです。
ブランドライターとはどのようなお仕事ですか?
企業や個人のブランディングをすることで、独自の価値を知ってもらうことが仕事です。
価値は言葉になり、メッセージとして人に伝わり、そして、新たな価値が作られていきます。
ブランディングのお仕事を目指されたきっかけは?
最初の仕事は、アパレル企業でのパタンナーでした。
平面がカタチになる…表現が変わることで、人に伝わる印象が変わることを実感できる好きな仕事でしたが、その会社が買収されてしまい、業界に対しての不安からアパレルの仕事を続けることは諦めることになります。
以前から個人でやっていた革製品のオーダーメイドが、紹介で仕事が回るようになり、徐々に仕事が増え始めます。心のなかで、「こうやって、だんだんとエルメスみたいなブランドになっていけたら…」なんて、密かに思っていました。
そんな時、知り合いの女性が社長をしていた鞄会社が倒産します。
良いモノを作り、良い社長がいる会社の倒産です。どんなに良い製品を作っても、どんなに良い仕事をしても、それだけではいつまでたってもエルメスにはなれない…
ここから、ビジネスやマーケティングについて、学び始めます。
Appleの商品の価値の考え方、スターバックスが成功した戦略、私がいたアパレルの会社がなくなった理由、大好きな社長の会社が倒産してしまった事実。
良いモノを作っても消えてしまう人や会社をなんとしてでも残したい、世に広めていきたいという強い想いが私の中にあることに気がつきます。
アパレル時代も革の小物を作っていた時も、私は自分の好きなモノを作っていたわけでは無く、お客さんが作って欲しいモノ、人の想いをカタチにしていました。
そういうことであれば、キャリアは30年。
私は、人の「伝えなくてはいけない価値」をカタチにする仕事、「ブランディング」を仕事にすることを決意します。
今のお仕事の原点とは?
子供のころ私はすごく内気でお人形で遊ぶ引きこもりの子供でした。
母が布の端切れでいろいろなものを作ってくれ、私も見よう見まねでいろいろな「モノ」を作っていました。
たぶん、これが「カタチ」を作ることの原点、私の自己表現だったのでしょう。
内気な自分であったとき、実は自分のことを聞いて欲しかったのだと思います。
今、私はそれを仕事にしています。
人は、だれでも、心のなかに言いたいこと、考えている素敵なこと…それを聴いてあげたいと強く想います。
ブランディングとは?
ブランディングは、その人の魅力を知ってもらうこと。
ビジネスとしてのブランドであっても、半分はその人自身の内側にある魅力。
それは、その人の歴史のなかにあります。
私は、人から話を聴くことがとても好きです。
「これだ!」という魅力を見つけた時がこの仕事の醍醐味です。
そして、その魅力の原点を見つけることが、私のもっとも得意とするところ。
原点とは、ストーリーの始まり。
その魅力を作り上げたその人の歴史ストーリーが、ブランドなのです。
高橋さんにとって価値観とは?
教師である両親は私に「ちゃんとしている子供」を求めましたが、私は道端の花に気を取られたり、問題集の挿絵のアヒルが気になって問題が解けなかったり…それをとてもとがめられるし、とがめられる理由がわからなかった…
親の「ものさし」ではない、自分の「ものさし」をずっと探していました。
今、私は、子供のころは、探しだすことはできなかった多様な「ものさし」を持っています。
この「ものさし」によって発見した魅力がその人のブランドになります。
ブランドは迷いを断ち切り、その人は自らを発信し、発信が共感を呼び、以前の迷いは魅力のある「価値」というカタチになります。
どんなものにも必ず魅力がある、それをお互いに認めあっていける世界。
百花繚乱、たくさんの価値感がカタチ作る世界。
こうあるべきだとか、こういうカタチであるべきだというものではなく、すべての人が自分らしく輝く世界。
それが、私の幸せであり、みんなの幸せになると信じています。
【ブランドライター 高橋法子さんのプロフィール】
Potmum(ポットマム)代表
人は誰もが、唯一無二のユニークな個性と才能を持って生まれています。一人ひとりが異なる人生を生き、そのストーリーが独自の世界観を創り出している。あなたの価値は歴史の中に眠っているのです。
ブランディングの力で、遺跡のように眠っているその価値を見つけ出し、ブランドの物語を作ります。
今回インタビューした髙橋法子さんのことをもっと知りたい方は、こちら女性起業家デジタルBookをご覧ください
プロフィール
【インタビュアー】
サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
アラフィフ女性に特化した人材紹介「ララ・ワーク」
代表 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。
2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、企業とのマッチングを進めている。
Webサイト:サポートプラス社会保険労務士事務所
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララコンシェルジュについてはこちらから
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
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・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
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