第1回
成熟市場での次の一手:パティスリー・サダハル・アオキ・パリが挑戦する「新しい価値提供」とは
株式会社With us 執筆
このコラムは、女性が活躍し成長を遂げている企業が、今どのような取組をしているのか、女性活躍に対する企業の思い、今後の展望などを、女性の採用「ララワーク」の長橋と福田が女性目線でインタビューしていきます。
今回の企業は、パティスリー・サダハル・アオキ・パリです。
パティスリー・サダハル・アオキ・パリは、パリを拠点に活躍するパティシエ 青木定治氏が展開するパティスリーです。国内にある9つのブティック(店舗)には、マカロンやチョコレートをはじめとする美しいフランス菓子が並び、訪れる人々を魅了し続けています。
今回は、ララワークの企業インタビュー第一弾として、パティスリー・サダハル・アオキ・パリの専務取締役 塚原一浩様に話を伺いました。
― 本日は、どうぞよろしくお願いいたします。今回は丸の内店にお邪魔していますが、とても素敵なお店で、目移りするほど美しいお菓子がたくさん並んでいますね。
ありがとうございます。ここ「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ 丸の内店」は、お選びいただいたお菓子を店内でお召し上がりいただけるサロン形式の店舗です。日本では、このようなサロンのほかに、伊勢丹新宿店や横浜高島屋などのデパート内の店舗なども展開しています。
― サダハル・アオキさんといえば、マカロンやボンボンショコラなどがとても有名で、代名詞のようになっていますね。御社のお菓子には、どのような特徴があるのでしょうか。
弊社のお菓子は、日本の洋菓子にフランスのフレーバーを加えたものとは一線を画す、正統なフランス菓子です。
サダハルアオキ(青木定治)は、20歳でパリに渡って三ツ星レストランで修行を積み、フランスのお菓子のコンクールで受賞した経験を持つ、フランス菓子の第一人者です。日本でも、そのサダハルアオキが手がける本格的なフランス菓子をお客様に召し上がっていただいています。
そのため、実は、マカロンやチョコレートはフランスで作って輸入しているんですよ。
― 日本ではなくフランスで作られているのですね!それはなぜなのですか。
日本では必要な材料が手に入らないためです。日本の材料では、パティスリー・サダハル・アオキ・パリのクオリティを満たすマカロンやチョコレートが作れなかったのです。
挑戦を続ける「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」
―正統なフランス菓子を守りながら、最近は他社とのコラボなどの新しいことにも積極的に挑戦なさっていますね。
そうですね。たとえば、2024年の冬には、ハーゲンダッツさんとのコラボレーションで「キャラメル ノワゼット」という商品を開発しました。これは、全国のセブン‐イレブン21,609店での限定販売商品です。
また、セレクトショップSHIPSとコラボレーションしたTシャツも限定販売しています。
― 「シュウ ウエムラ」さんとのコラボでメイクアップコレクションを創ったりもされていましたよね。どのような発想から、このような取り組みを始められたのですか。
発想の原点にあるのは、「お客様への新しい価値提供」です。お客様に喜んでいただけるものを作ろうと思ったときに、自社の発想にこだわるのではなく、同じ目標を持つ企業と一緒に進める方が、速いスピードで、より価値の高いものができると考えました。
実際に、各社と連携して新たな取り組みを行うことで、自社だけでは成し得ない新しい価値を生み出すことができています。
女性の活躍が生み出す新しい価値
― 先ほどから見ていると、女性スタッフの皆さんが手際よく仕事をしていらっしゃいますね。
ありがとうございます。店舗には正社員とパート社員がいるのですが、皆とても優秀で、細かいところまで気配りができるので非常に助かっています。
― 店長さんも女性ですか。
そうです。ここ丸の内店を含め、店長は全員女性です。性別で判断しているわけでは決してないのですが、優秀な社員に店長を任せた結果、全員が女性になりました。
従業員の95%を女性が占める弊社では、多くの女性が活躍しています。以前は男女比が半々ほどでしたが、徐々に女性が増え、現在の比率になりました。パティシエも8割が女性です。パティシエは、新入社員として毎年10名程度採用しており、そのうちの6割は女性ですね。
― 多くの女性が活躍している企業には、どんな良い点があると思われますか。
弊社で活躍している社員の全体的な傾向をお話しすると、商品のことをよく理解して、商品に愛情を持って働いてくれています。
特に商談の場では、商品の良さを伝え、どうするとお客様に喜んでいただけるかということを話し合う必要があるので、商品とどう向き合うかがとても重要です。商品に愛情を持ち、ブランドを大切にしてこそ、新しい価値を生み出せると思っています。
また、新しい職場や仕事に馴染むのが早く、環境への適応力が高いのも特徴だと思います。弊社には中途採用の管理職もいますが、前職で一定の地位や経験があると、どうしても以前の働き方や考え方から抜け出せないのが一般的ですよね。しかし、弊社の中途入社社員は前職の慣習に固執せず、新しい環境に柔軟に対応してくれています。
― 女性が働きやすい職場環境にするために、どのようなことに取り組んでいらっしゃいますか。
女性に限らず社員全員の働きやすさを考え、各自が好きな日に休みを取得できるようにしています。
弊社には土日休みのような特定の休日がないため、各自で休みを決めて取得するのですが、土日祝日に休んでも問題ありませんし、もちろん平日でも構いません。フレックス制度を採用しているので、出社時間もプライベートに合わせて調整できます。
また、満18歳以上の女性が取り扱える荷物の重量は法令で定められているため、当社ではこれを遵守しています。
― 定年がないのも御社の特徴ですよね。定年制をなくしたのは、一つの大きなチャレンジだったのではないでしょうか。
定年制は、2020年に撤廃しました。優秀な社員を年齢で退職させることは企業にとって損失ですし、50代でも60代でも能力のある方に入社していただきたいので、定年がない方が優秀な人材を採用しやすいんですよね。
ポジションによっては、体力面などで続けるのが難しくなれば、業務内容を調整して続けてもらえるようにしています。
― 良い人材に活躍してもらうためには、年齢も性別も関係ないということですね。
「能力の高い人材」「お客様に新しい価値を提供できる人材」という視点で見れば、年齢や性別は全く関係ありません。弊社は今後も、年齢や性別に関係なく優秀な人材を採用していきたいですし、入社後にはどんどんキャリアアップしてもらいたいと思っています。
インタビュー企業: 株式会社SAJ パティスリー・サダハル・アオキ・パリ
プロフィール
【インタビュアー】
株式会社With us 女性の採用「ララワーク」
女性の採用「ララワーク」とは…
子育て経験のある女性が、当たり前に社会で活躍する、そんな女性活躍社会を目指して、女性がいきいきと働く企業を増やします!子育てというキャリアをもった女性人材を企業に紹介し、定着のサポートまでお任せください。
◆ララワークについてはこちらから
・HP:主婦の就職支援「ララワーク」
女性の採用「ララワーク」
・公式ライン:主婦の就職支援「ララワーク」
株式会社With us 代表取締役 長橋 知世
静岡県立沼津東高校卒
立教大学社会学部観光学科卒
一般企業、商業高校の教員として勤務したのち、出産を機に退職し家庭に入る。2児の子育てが終わってから、社会保険労務士資格を取得。
2018年に横浜で社労士事務所の開業に至る。
40代50代女性がもっと社会で活躍すべきと、セカンドキャリアの女性コミュニティを立ち上げ、一年でメンバー100名とする。
主婦はキャリアだと認められる社会を目指し、アラフィフ女性に特化した人材紹介業を立ち上げ、女性が活躍する企業を増やし、本当の意味の女性活躍社会の実現を目指して活動している。
Webサイト:女性の採用「ララワーク」
主婦の就職支援「ララワーク」
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」
サポートプラス社会保険労務士事務所
株式会社With us 取締役 福田 由季子
桐蔭学園高等学校卒
立教大学理学部数学科卒
IT企業に勤務後、退職して夫の海外駐在に帯同。現地で出産・子育てに専念する。
帰国後、専業主婦の在宅ワークチームを立ち上げ、PCスキル指導を通じて再就職を支援。
現在は、IT企業で企業ホームページの集客支援や採用サイト制作を手掛けるほか、企業研修講師として人材開発にも携わる。
Webサイト:株式会社ウェブリックハウス
セカンドキャリアの女性コミュニティ「ララ・コンシェルジュ」とは、人生経験を積み、さまざまなキャリアを経験した女性の第二の人生を応援していくコミュニティです。
ビジネスセミナーや食事会、交流会など、プライベートを楽しみながらビジネスをひろげていくための機会を提供しています。
自己成長できる場、仲間づくり、協業できる環境であり、女性の新しい生き方を承認し、これから社会に踏み出す女性にエールを送りたいと思っています。
◆ララ・コンシェルジュについてはこちらから
・HP
・女性起業家デジタルbook
・ポットキャスト:え?わたしも働ける?人生薔薇色ラジオ
・YouTube:「ララ・コンシェルジュ」チャンネル
・インスタグラム :ララ・コンシェルジュ
・Facebook:ララ・コンシェルジュ
・公式ライン:ララ・コンシェルジュ
サポートプラス社会保険労務士事務所は、横浜を拠点に、企業様の保険関係手続き、給与計算、人事労務相談、助成金のサポートをしております。
事務所開設当時から、スタッフは全員女性で、テレワーク雇用を可能としており、子育てと両立しながら働くことができる環境づくりを実践しております。
サポートしている顧問先様の成長が一番の喜びです。
◆サポートプラス社会保険労務士事務所についてはこちらから
株式会社ウェブリックハウスは、SEO対策を柱とし、戦略コンサルティング、企業研修を行う企業です。
毎月40万人を集客するライター集団が、お客様の会社の売上アップに貢献します。
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