起業1年目の教科書

第3回

集客力を伸ばすには?

一般財団法人 立志財団  坂本 憲彦

 
新規でビジネスを立ち上げる時には、集客力は非常に重要な要素です。集客が増えていかないと、なかなか売り上げも利益も増えていきません。ただ、起業当初は多くの方が、集客に悩んでいます。そこで、今回は起業1年目の方が絶対に注意しておかなければならない集客のポイントについてお伝えします。

集客力を伸ばそうと考える時に、一番大切なことは理想の顧客像を明確にすることです。
理想の顧客とは自分の商品を買ってくれるであろう人の中で、一番理想的な人のことです。この理想の顧客が、どのような考え方や属性を持っているのかを正しく理解することが集客にはとても大切です。例えば、理想の顧客はどういう経歴か、どういう悩みをもっているのか、年収はいくらくらいなのか、持ち家なのか、家族は何人なのか、などを知ることが大切です。誰に商品を提供していきたいのかが明確になっていないと集客はできません。「理想の顧客は主婦です」くらいの顧客像では、集客することはかなり難しいのが現実です。

では、なぜ理想の顧客を明確にすることが集客力の向上につながるのでしょうか?それは顧客がどういう人か分かると、その人がどういう流れで自分の商品を買うのかというストーリーを描くことができるからです。ある悩みを持った人が、どのように行動してどこで自分の商品を見つけて購買にまで至るのかを明確に描けることが、集客の戦略を考える上でも非常に大切になってきます。この購買のストーリーが明確に描けるようになると、理想の顧客がどこにいるのかを推理できるようになります。理想の顧客が見ている媒体に案内をしようとか、広告を出そうとか仮説を立てられるようになります。

例えば、私が集客を担当していたある商品の説明会では、メルマガを読んでいる方が多かったので、メルマガ広告を中心に告知を行いました。その結果、3ヶ月で1000名以上の方を説明会に集客することができました。そういったことが出来たのも、理想の顧客を明確にしてその方々がどのような媒体を見て、どのようなキャッチコピーに反応するのかを検証していった結果です。これが理想の顧客が不明確で購買までのストーリーが描けていなければ、このような結果は出なかったでしょう。

あなたも集客力を高めるにはぜひ理想の顧客を明らかにして、購買までのストーリーを明確にしてみてください。そうすると今までと違った結果が得られると思いますよ。


 

株式会社ナレッジアクション
代表取締役 坂本憲彦

銀行を退職後、「好きなことをして、自由に生きる人を育成する」を理念に、1700名以上に起業家教育を行う。自身も起業家として、オンライン講座の運営、ビジネスセミナーのプロデュースなどを行う。


Webサイト:一般財団法人 立志財団

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