どうしたら「利益を出し続ける」会社になれるのか

第1回

~はじめに

朝日税理士法人  山中 一郎

 
私は数多くの会社と仕事を一緒にさせて頂いていますが、ある会社は株式上場を果たすなど成長を続けているものの、ある会社は明日の資金繰りに苦労しています。
儲かっている会社、残念ながら倒産しそうな会社、本当にいろいろな会社がありますが、「今から5年前にそれぞれの会社の5年後(まさに今です)を想像できていたか?」と問われれば、「すみません」と謝るしかありません。

占い師ではない私には、残念ながら会社の将来を正確に見通すことはできません。でも多くの会社と出会って、また長くお付き合いをさせて頂いていて、「利益を出し続ける会社」と「それができない会社」に違いがあることは感じています。

ここで一つ確認ですが、どんな会社でも「うまくいくとき」と「大変なとき」が存在します。例え今潰れそうな会社でも、3年前は多額の利益を出していた、という会社は珍しくありません。またその逆もあるでしょう。ここで私が問いたいのは、「どうしたら会社が利益を出し続けることができるのか?」ということです。
「外部環境が激変することもあるから、それは難しいだろう」という意見もあるかもしれません。確かに日本有数の会社でも、いつも利益が出せているわけではありません。因みに今から数年前、株式上場に関するコンサルティングが私のメイン業務でしたが、リーマンショックの前に約180社あった新規上場企業数が、十分の一に大幅減少しました。あの時は私にとって、まさに外部環境が激変したときであり、本当に「お先真っ暗」になった瞬間でした。ただその後、サービスメニューの少ないリスクに気づき、今では複数のサービスメニューを持つようになりました。

「利益を出し続ける」ことが難しいのであれば、その場合は「被害を最小限にすることができるのか」でも構いません。
「どうしたらしっかり根を張った、葉が生い茂る、倒れにくい会社にすることができるのか」、このコラムではこんなことを考えてみたいと思っています。

 

プロフィール

朝日税理士法人
公認会計士・税理士 山中 一郎


朝日新和会計社(現あずさ監査法人)退職後、現在は朝日税理士法人代表社員および朝日ビジネスソリューション株式会社代表取締役。


国際税務業務、海外進出支援業務の他、株式上場支援業務、組織再編、ベンチャー支援等 の税務・コンサルティングサービスを行っている。


主な著書: 「図解&ケース ASEAN諸国との国際税務」(共著/中央経済社)、「図解 移転価格税制のしくみ 日本の実務と主要9か国の概要」(共著/中央経済社)、「なるほど図解M&Aのしくみ」(共著/中央経済社)、「事業計画策定マニュアル」(共著/PHP) など多数


Webサイト:朝日税理士法人

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