ネット販売で成功するためのノウハウ

第15回

【悩み】口コミやレビューなどの書き込みが、ほとんど増えません。どうすればいいですか?

ネット通販の魔術師合同会社  杉本 幸雄

 
今回は、クライアントから寄せられるご相談の中でも、トップクラスに多いお悩みにお答えします。


【ご相談】
ネット通販での見込み客の購入判断で、口コミやレビュー、ブログなどへの書き込みは影響力が強いという事ですが、当ショップでは、それらの書き込みが全然増えません。どうしたらいいでしょうか?


【回答いたします】
まず、ご質問ありがとうございます。
おっしゃる通り、口コミやレビュー、SNSなどで、一般のユーザーが購入や使用に基づいて書き込む、感想や批評は、迷い客にとっては、大きく影響を与えます。

このデータについては、国際的なマーケティングリサーチ会社のニールセン社からも発表されていますし、かつて、経済誌からのインタビューで楽天市場の三木谷さんも「楽天がこれだけ急速に成長したのは、書き込まれたレビューの数の多さだ」という趣旨の発言をしていますし、

あなたご自身を振り返っても、間違いではないのではないでしょうか?


わかりやすい例えの筆頭は、初めていく飲食店を選ぶ時には、「食べログ」に書き込まれたレビューを読んで、何らかの判断をしていないでしょうか。


また、女性であれば、初めてのお化粧品やダイエット用品を買おうとしている時には、圧倒的に批判を浴びている製品には、おそらくほとんどの人が購入を控えているはずです。

私たちは、第三者からの意見を参考にして、できるだけ損失を回避しようと行動しています。



本題の書き込みの増やし方は、至って簡単です。ポイントは、2点です。

1、書き込んでほしい旨を、明確に訴えること

2、感想を抱きやすいように、商品やショップ、その他運営面においても特長を、意識的に作っておくこと



書き込みは自然に任せていては、ほとんど増えないものです。理由は、面倒くさいのと、特段の記憶に残るほどの感想を抱かないからです。

これらに対処する方策として、「書いてほしい」ときちんと言う事ですが、その時に、書き込みに対する特典を付与するのが、最も書き込みを促進するパワーになります。例えば、特別価格で購入できるとか、プレゼントするとかです。このやり方について、もしあなたがコスト面を心配したとしたら、こう考え直してください。

書き込みの収集は、その後の大きな影響力を持つ販促ツールになる訳ですから、「書き込みを買う」という発想です。



そして、次に「感想を持ちやすいように」仕掛けを商品やショップ、運営面でもふんだんに作っておくことが大切です。他と変わらない、よくある味、デザイン、効きめ、価格、顧客対応では、印象に残らず、特段の感想も湧きません。書き込みとは、是非私の体験を伝えたいというのが根底です。美味しいものを食べた時、素晴らしい本に出合った時、素敵な人物に出会った時に、人は意図せずとも、思わず他人に話したくなります。これと、書き込みは同じですから、感動を呼ぶような仕掛けをあらかじめ、備えておくことで、口コミやレビューは書き込まれていきます。



口コミやレビューは、コンバージョン率に大きく影響します。
是非、意図的に集めて下さい。むろん、ヤラセ・ステマはご法度です。




 

<プロフィール>

ネット通販の魔術師
杉本幸雄(すぎもと・ゆきお)


大企業お断りのネット通販コンサルタント、起業家支援コンサルタント
昭和44年1月生まれ。小さな会社のビジネスモデルの仕組みを策定する事を得意としている。
【必ず儲かる鉄板公式】売上=商品×(集客+接客)を考案し、自らのコンサルティング指導では、商品企画・集客活動・接客活動と最適な価格戦略とターゲッティングなどのマーケティングを総合的に指南する点が、他のwebコンサルタントや広告営業会社とは大きく異なる。
これまで、自らが起業家に対してコンサルティング指導を行い、110億円の売り上げ作りに関与し、中でも楽天市場では、総合1位、ダイエット1位、健康1位、コスメ1位、食品1位などの実績は度々。
他にクライアント独自のドメインショップの売り上げを30倍にするなどの実績もある。
コンサル指導を行った、83.6%のクライアントが、それぞれの目標を達成している(平成26年2月在)。


Webサイト:ネット通販の魔術師合同会社

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