第2回
【彩峰協同組合】代表理事:小山明宏さん
株式会社アゴラ 柏木 太郎
コラム「外国人材採用への道」は、外国人材のプロフェッショナルである「監理団体」や「登録支援機関」の代表に外国人材採用に関するノウハウを教えていただくインタビューコラムです。今回のインタビューは、小規模事業者を積極的に支援する、彩峰協同組合の小山代表理事に外国人材採用に関するお話を伺いました。
外国人材と受入れ企業を共に成長させること
監理団体(組合)設立の経緯
2009年、埼玉県秩父市で彩峰協同組合はスタートしました。今年で15年目になります。もともとは、縫製工場で人手不足となり、同業4社で外国人技能実習生を受け入れることが目的でした。今は拠点を東京都(千代田区神田)に移し、関東近郊を管轄エリアとし、業種も縫製から、建設業・農業・介護と増やして、活動しています。
監理団体(組合)の特徴
受入れ国はベトナムとインドネシアに特化しています。一番の特徴としては、ホームページにも記載していますが、「家族連絡サービス」です。具体的には、実習生・実習生家族・監理団体・企業を結ぶ連絡サービスです。一般的には、面接から入国まで、ほとんどの監理団体は家族と連絡をとることがありません。彩峰協同組合は、面接が終わった時点でスタッフがご家族と連絡を取り、「このような状況で働くことになりましたが、大丈夫ですか?」など、確認を取っています。また、入国後もご家族から監理団体に連絡できる環境を用意しています。安心と信頼関係に力を入れていることが、大きな特徴だと思います。
監理団体のビジョンやミッション
常に考えていることは、「外国人技能実習生が実習しやすい環境を作るためには、どうしたらいいか」、「組合員様が育つような環境を作るにはどうしたらいいか」ということです。やはり、しっかりとした監理体制を作っていかなければならない。組合員様をしっかりサポートし、実習生のフォローも十分に行うこと。彩峰協同組合ではスタッフの数をしっかり確保することで、管理体制には万全を期しています。今後のビジョンですが、まずは現在の倍の600人の受入れを目指しています。受入れ人数を増やすことは難しくはないのですが、急に人数だけ増やしてしまうことで、きめ細やかなフォローが出来なくなる可能性も考えられます。まずは600人を目指していこうと思います。
外国人材採用に関する注意点
コロナ前に比べ、監理団体の数は倍以上に増えました。しっかりとフォローしてくれる監理団体選びが重要になると思います。特に現地語を話せるスタッフをしっかり配置しているかは確認されるべきです。実習生の心情を母国語で相談に乗ってあげられる環境や体制があれば、トラブルを未然に防げると思っています。
これから外国人材採用を考えている企業へ
外国人技能実習生を入れるだけならば簡単です。ですが、会社も一緒に成長する気持ちがないと難しいと思います。これからますます人材不足となり、技能実習生、新制度、特定技能など外国人材が必要となります。実習生も成長でき、会社も成長していく。一緒に成長する気持ちのある企業様なら、監理団体も全力で協力します。そして強い会社にして欲しいと思います。関東近郊の企業様であれば、お気軽に彩峰協同組合まで、ご相談ください。
情報
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