第6回
そうだったのかミャンマーの国民性!
合同会社ジーフロッグ 木村 賢嗣
東南アジアは親日国が多く、日本にとって良いパートナーとなる人材が多い特徴があります。
ミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオスは仏教徒が多く、日本の生活に馴染みやすいと言えます。
誰かのために行動する
ミャンマーは「寄付、ボランティア、優しい国」などの世界ランキングでトップになっています。
日本に住んでいるミャンマーの人達が、皆で協力してパゴダへの寄付を募集したり、一人で自分の故郷のパゴダへ寄付する人もいます。
ミャンマー人の友人は、東日本大震災の直後に300人のミャンマー人を集めて被災地で支援活動をしました。
僧侶へは特別な敬意を持ち、混んでいるバスで僧侶に席を譲っている光景を見たときは驚きました。
礼儀作法
店員がお釣りを差し出すとき、一般的な作法があり、片手を添えて渡してくれます。
家族との絆
家族構成は、昔の日本と同じで大家族で住み、子供は祖父母が世話をして家族で育てています。
親、先生、上司、先輩から指示されたことを素直に受け入れて行動します。
進学、就職など、親の影響が大きい家庭も少なくありません。親が喜ぶ大学や仕事を選んだりします。
優れた言語能力
IT開発言語の習得能力が高く、コンパイラ言語、スクリプト言語、データベース系など、いろんな言語を習得しているスーパーマンもいます。
しかし「なぜ、ソフトウェア(プログラム)が動くのか!?」に答えられる人材は、残念なことに日本の中堅社員でも少なくなりました。
エンジニアという肩書を持っている人、、、 あなたは、答えられますか?
清掃への配慮
発展途上国ミャンマーは「綺麗好き」な人が多いと言えます。
僧侶が裸足であるくため、歩道は皆で掃除している風景をよく見かけます。
ミャンマー人の傾向
ミャンマーだけではありませんが、傾向として感じられることは、
・手段と目的が曖昧な人が多い
・自信の無い人が多い
・自分から進んで行動せず頼りたがる
・調べる事が苦手な人が多い
・分からなくても「はい」と言ってしまう
・言い訳することが多い
★プライドが高く叱り方、注意の仕方に配慮する必要があります
これらを抑えておくと、一緒に働く時に上手に付き合う事が出来るかも知れません。
この原因の一つはミャンマーの教育制度に課題があると思っています。
https://www.innovations-i.com/column/myanmar/5.html
声がけ文化
声がけ文化の違いがあります。
「おはようございます」
「こんにちは」
など、日本人は時間帯によって使い分けています。
ミャンマーは「ミンガラーパ」が朝昼晩の共通の挨拶ですが、ミャンマー人同士では使われず
「朝飯食べた?」
「昼飯食べた?」
「両親は元気ですか?」
などになります。
これは相手に対する「お思いやり」の心からくる文化です。
ミャンマーは、現代の日本人が見習うべきことも多いと感じられる国民性です。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
プロフィール
合同会社ジーフロッグ
代表社員 木村 賢嗣
富士通株式会社へ新卒入社後、日本初の銀行ATM搭載タッチパネル設計に従事(スマホのタッチパネルなど現代に欠かせない礎を築く)、世界初となるプラズマディスプレイ設計に従事。その後、セイコーエプソンにおいて、USB2.0規格に準拠したスキャナーの組み込みソフトウェア開発に従事。リーマンショックの影響により建築業界へ転職、飛び込み営業として営業スキルを習得。
日本の人口減少という課題にミャンマー人材と共に解決に取り組み、ミャンマー発展のために寄与することを経営理念として、2018年3月に合同会社ジーフロッグを設立、CEOに就任。
30年以上のエンジニア経験と過去の実績を活かしたイノベーターとして、ミャンマーと日本の新しい未来を創造するため活動している。
Webサイト:合同会社ジーフロッグ