社長が交代してもうまく行く会社づくり

第4回

あなたはいつまで経営し続けますか?

仕組み経営株式会社  執筆

 

会社は関わる人たちの人生を豊かにする乗り物

会社はかかわる人たちの人生を豊かにする乗り物だと言えます。かかわる人たちというのは、例えば顧客、そして社員、取引先などが含まれます。会社の成長は、かかわる人たちの人生をどれだけ豊かにしたか?で測られるものです。

その一方、会社にかかわる中心的人物である、経営者自身の人生について考えている経営者はどれくらいいるでしょうか。

社員を幸せにすれば、彼らが顧客を幸せにしてくれる、ということが良く言われていますね。この理屈に沿えば、まず経営者自身が幸せな人生を送ることが大切です。経営者が幸せに生きる会社であれば、社員は幸せになれるわけです。逆に、経営者が毎日、大変そうに苦労して生活しているようでは、社員も意気消沈してしまいます。

したがって、経営者には自分が豊かに、幸せに生きるための計画が必要です。

経営計画や事業計画は多くの会社で作っていますが、それより大事な人生についての計画は持っていない。これがほとんどの社長の実態ではないかと思います。


事業計画の前に人生計画

私の師匠であるマイケルE.ガーバー氏は、”偉大なビジネスを創るだけではない。偉大な人生も創らなければならない”と言っています。

実は人生計画の重要性はいまだかつてないほど高まっています。その理由が「ライフシフト」です。

「ライフシフト」というのはちょっと前に出版されて話題になった本ですが、

要するに・・・

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■3ステージ人生からマルチステージへ

教育⇒仕事⇒引退モデルの崩壊

■日本で2007年に生まれた子供の50%は107歳生きる

今20歳の人は100歳。

40歳の人は95歳。

60歳の人は90歳まで半数が生きる。

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というような内容が書かれています。これは社長の人生にも大きな影響を与える内容です。


あなたはいつまで経営しますか?

私が以前、経営者向けに行った講演で、「あなたはいつまで経営し続けますか?」という質問をしたところ、あとのアンケートで、この質問が心に響いたという方が多かったです。ご参加者の多くが、会社のことについては考えているけど、自分の人生については無頓着だったのです。

これだけ人の寿命が延び、反対に事業の寿命が短くなると、自分が起業した会社を、自分がずっと経営していくという今までの常識も崩壊しつつあります。

あと10年後、20年後も、いまの同じ働き方で働き続けることが出来るでしょうか?

もし出来ない、ということであれば、いまとは違った視点で働き方を変えていくことが必要かも知れません。

講演を聞いていただいたある経営者は、

”いままでは、自分が最前線に立って、会社を成長させていくことで、将来、会社を売却しようかと思っていたが、人生計画を立ててみて、考え方が完全に間違っていたことに気が付きました。”

とおっしゃっていました。

その方は50代中盤だったので、将来、会社を売却して引退したいと思っていたのです。しかし、人生計画を立ててみて、タイムリミットはあと、5年。それまでに自分がいなくても回る組織にしないといけない、ということに気が付かれたのです。

人生計画を立てることで、その計画実現のために、”ビジネスはどうあらねばならないか?”が見えてきます。また、それが見えてくると、”どんな仕組みを創らなくてはいけないのか?”が見えてきます。

ですので、人生計画の立案は仕組み化にとって重要な一歩になります。

「あなたはいつまで経営し続けますか?」

ぜひこの質問について考えてみてください。


 

プロフィール

仕組み経営株式会社

世界中で実証されているノウハウを基に、中小・成長企業を「仕組み」で成長する会社づくりをご支援しています。


□ 自分が現場で働き続けないと会社が運営できない。

□ 社員に仕事を任せられない。

□ 家業から事業へ成長させたい。

□ 成長の壁を乗り越えたい。

□ 熟練社員にしか出来ないブラックボックス業務がある。

□ 社長が代わっても大丈夫なようにして事業承継を成功させたい。

□ 自分の会社を高値で売却したい。


このような課題を抱えている経営者/経営陣の方向け専門のコーチングプログラムをご提供しています。

Webサイト:仕組み経営株式会社

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