第13回
「未来の後悔」意識しよう
もっと早くに、もっと真面目に英語を勉強しておけばよかったと思いますか?
こんなアンケートを取ったことはありませんが、この質問にYESと答える人はとても多いのではないでしょうか。そして大きなポイントは、30代、40代、あるいは50代だけではなく、20代も、10代ですら同様に多くの人がYESと答えるであろうと思われる点です。
仮にあなたが今30代だとして、20代を振り返って「あの頃もっと…」と考えていたとします。でも30代も何もしないで過ごしてしまう。すると40代になったあなたは、今のこの時期を振り返り、全く同じように「あの頃に…」と考えることになってしまいます。
そして逆に言えば、30代の今から英語の勉強を始めれば、10年後のあなたは「あの時始めて良かった!」と考えるであろうということなのです。
これは当然、英語に限った話ではありません。会計やITでも同じことだし、人間関係や健康管理についても、全く同じことが言えます。
親や子供、友人との時間をもっと大切にすべきだったという後悔は、良く耳にするものです。
また、運動を続けてくるべきだった、食事の内容に少しは配慮して暮らしてくるべきだったと思っている人も、たくさんいますよね。
私たちは皆、大小さまざまな後悔を抱えて生きています。でも意識すべきなのは、どうにもならない「過去の後悔」ではなく、今この瞬間もつくり出しているかもしれない「未来の後悔」のことなのです。
そして同時に、不要な後悔の少ない「幸せな未来」「誇りを持てる未来」は、自分の手でこれからつくり上げていくことができると知ることが大切です。
さあ目を閉じて、5年、10年、20年後の自分が「後悔するかもしれないこと」を思い浮かべてみてください。そして何か思い当たるものがあれば、その後悔をしないためにするべきことが何なのかを考え、手帳のすみにそっと書き込んでみます。
その取り組みを、今日から始めましょう。少しずつでも、休み休みでも構いません。まずはそれを気楽に、でも常に、意識し続けること。そうすれば、継続することができます。すると、未来は少しずつ変化していきます。こうして、あなたの未来を、あなた自身の手で、大きく変えていきましょう!
プロフィール
株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司
こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。
Webサイト:株式会社ネオレックス