中小企業にSNS採用が「今」必要な理由

第11回

電気工事士YouTuberにインタビュー

一般社団法人 大人のインフルエンサー協会  秋山 剛

 

このコラムは、SNSを活用した採用に成功されている企業が、どのように実践してきたのか、ポイントや注意点などを、中小企業のSNS採用支援の専門家 秋山剛がインタビューしていきます。

今回のゲストは、電気工事会社経営 吉田 優さんです。

自己紹介

大阪市鶴見区で電気工事会社経営。父が創業し、私は二代目です。現在は社長・事務・僕・職人2名の合計 5名です。

粉砕機、輸送装置のメーカー中心に仕事をさせていただいています。

SNS発信をはじめたきっかけを教えていただけますか

採用は、無料で出来るハローワークと月に2、3万円の求人媒体を使っていましたが全然応募がありませんでした。知人からは、月50万くらいは採用コストが必要という話を聞き、いまの自社には無理だと思いました。

当時、仕事に必要な資格取得に力を注いでいたのですが、それが終了し時間をつくれるようになったので、「会社の認知」や「採用」につながればと思いSNS発信を始めました。

仕事の技術を身につけるにあたって、私が二代目だからか、態度が良くなかったのか、電気工事についてあまり教えてもらえず、成長できなかった経験があります。

当時は15年前なので、SNSもないですし、一人で技術を身につける方法がありませんでした。

そこで、経験値を伸ばすために、新人には仕事を覚えるための発信をすべきだと考え発信を始めたという目的もあります。

社内の楽しい雰囲気も発信していますがどのようなメリットがありますか

全国にネットワークを作れたことが一番の強みですね。

会社の規模を大きくしていくためのブランディングが出来ています。

父はアナログ世代で独自の人脈で会社を活性化させてはいたのですが、父と同世代の協力業者さんが多く、協力業者さんの数も少なくなってきました。

発信を始めてから全国どこでも現地で人手を確保できるようになり、移動などの経費が削減できるようになりましたし、現地でトラブルが起きた時も緊急事態を助けてもらい、お客様にも喜んでもらえました。

発信を見てくれている方と現地で繋がって、仕事ができるようになったことが大きなメリットです。

SNSの種類とフォロワー数を教えていただけますか

インスタ: 7500 
X: 2500
TikTok: 8600
YouTube: 38000 です。

どれから始めたのですか

YouTubeからです。

一番苦労したこと何ですか 

パソコンは得意でしたが、動画編集が難しかったです。

マーケティングについての知識がなかったですし、作成に20時間はかかりましたから、日をまたぐことになり身体的な疲労が溜まって、きつかったです。

どうやってモチベーションを保っていったのですか

「やるからにはやる」という気持ちで、とにかく一年は継続しようと決めたのですが、その継続が難しいので仲間も巻き込みました。

地元の友達、YouTubeのファンの手伝いしてくれる人など、電気屋仲間が自然に増えたのが良かったです。

これからSNS発信を始める人へ一言お願いします

外堀を固めることにこだわると始めるまで時間がかかりますから、「まずはやってみる」が大事だと思います。

そのうちに技術はついて来ますから、とにかくアカウント登録から始めてください。

ネットワークが全国に出来たことについて再度お聞きしたいです

群馬、東京、神奈川、九州、京都、全国どこでも大丈夫になりました。

その流れはどうやって作られたのですか

インスタのストーリーです。

たまに職人が足りない、明日手伝ってくれる人が必要。という際に、20代から50代までの幅広い人が手伝ってくれます。例えば、愛知県50代の職人が手伝ってくれました。

今後の展開について

電気の職人としての発信をしながら、父の時より会社を大きくしたいです。10人の会社にするのが目標です。

そのためには、従業員と仕事を増やすことが必要ですから、SNSを通じて案件、従業員の採用を進めていきたいと思っています。

Instagramアカウント( 電気屋優tuber )
▶︎ @denkiyayutuber

TikTokアカウント( 電気屋優 )
▶︎ @denkiyayutuber1227

YouTubeアカウント( 電気屋優tuber )
▶︎ @denkiyayutuber


 

プロフィール

一般社団法人 大人のインフルエンサー協会
代表理事 秋山 剛

1976年大阪生まれ。18歳で父親になり、仕事をしながらプロボクサーも経験。

電気工事会社、ボクシングジム、結婚相談所の異なる事業で様々な集客・採用方法を試行錯誤し、各事業で億単位の売上をあげる。

コロナ禍で業績が最悪の状況に転ずるなか、オンライン事業、TikTokを開始。売上ゼロの状態から半年で年商1億円の事業を構築、すべてSNSで集客。企業経営者、起業家6000名以上に SNS集客、ブランディング、SNS採用を支援。SNS運用の書籍4冊出版。現在は、厚生労働省管轄 認定訓練校として中小企業のSNS採用担当者育成のための「SNS採用プランナー」認定研修を実施。若者が自分らしく活躍できる社会づくりに取り組んでいる。

【著書】


企業のSNS運用

Webサイト:一般社団法人 大人のインフルエンサー協会

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