はじめての起業 成功の秘訣

第20回

成功する人の行動、習慣、特徴について

一般財団法人 立志財団  坂本 憲彦

 

【はじめに】

こんにちは、坂本です。

今日は『成功する人』について、行動、習慣、特徴という視点からお話します。


【成功する人の行動】

●成功している人は行動している

成功している人というのは、どんどん行動しているイメージがあると思います。私もたくさんの起業家や経営者を見てきましたが、行動量がすごいです。とにかく人の何倍も仕事をしています。そしてそれを苦しみながらやっているではなく、好きでやっています。成功している人は、基本的に楽しんでいます。嫌々やっているのではない、ということが大事です。成功していない人というのは、無理やりやらされているパターンが多いです。成功するためには、自発的に行動していかなくてはなりません。


●没頭できるものを見つける

皆さんも経験があると思いますが、面白い本を読んでいたら夜中になっていたとか、面白いゲームをしていたら徹夜をしてしまったなどです。そのように没頭できることを仕事にすることが大事です。嫌々行動していると、ストレスがたまってきますし、場合によっては鬱になることもあります。成功するためには、まずは没頭できるものを見つけなければなりません。究極の理想としては、一生没頭できるものを見つけることです。それを見つけることが、人生の意義であるとも思います。


●嫌なことは長続きしない

人から強制されているものというのは、気持ちとしてしんどいものですので、自分が何がやりたいかを早めに見つけて、行動を起こしていくことが大事です。プロ野球選手などは、夜中でも素振りをやりますが、それが苦になりません。

ブログでお客さんを集めましょう、というときにも、好きなことであれば記事が書けますし、続けられますが、嫌いなことだと、続きません。まず副業から始めようというときも、疲れた体で仕事から帰ってきて、嫌いなことができる人はいません。そのかわり楽しいと思えることであれば、疲れていてもできます。


●苦にならないものを見つける

人生を賭けてやりたいことが見つかれば、自然と行動できます。本当にやりたいことであれば、モチベーションも高いまま安定しています。成功する人というのは、自分のジャンルのプロになるということですから、長時間やっても苦にならないものを見つけなければなりません。ぜひ、長時間やっても苦にならないものを見つけてください。


 

【成功する人の習慣】


次に、『成功する人の習慣』についてお話します。


●成功者は感性全開

成功する人をたくさん見てきましたが、共通している習慣があります。


まず一つ目は、やることが明確になっています。そして、成功している人というのは、感性が全開です。成功していない人というのは、頭で考え過ぎています。成功者というのは、頭がいい人というイメージがあるかと思いますが、頭もいいのですが、それ以上に感性が全開になっています。ぶっ飛んだ人が多いです。やりたいと思ったことをすぐに行動に移します。逆に頭でっかちな人は、やりたいと思っても行動に移せません。


経営には、頭で考えても分からない部分がたくさんあり、経営者は勘でやっていかなくてはなりません。感性が大事になってきます。喜怒哀楽が豊かであることや、おいしいものをおいしいと思う、いい音楽を聞いていいと思う、そういう感情豊かな人が経営者には多いように思います。


●人の話をよく聞く

人の話をよく聞く人が多いです。自分のことばかり話して、人の話を聞けない人というのが、人の上に立つのは難しいです。お客さんの話、社員の話、関係者の話を聞いていくことにより、意思決定の材料を得ますので、人の話を聞くことは大切です。


●人を喜ばせることが好き

人を喜ばせることが好きな人が多いです。自分が楽しい以上に、人を楽しませるほうが好きという方が多いです。これは結局、お客さんを喜ばせたい、楽しませたい、というところにつながっていきます。そういうことが自然にできる人が、ビジネスもまた成功するようです。


●建設的な悲観思考

もうひとつあるのが、建設的な悲観思考を持っていることです。マイナス思考は、世間一般にはよくないとされますが、成功者には意外と悲観主義が多いです。裏を返すと、リスク察知能力が高いということです。


悲観主義だから「これをやっておかなくては駄目だ」というように、いろんな問題に気付くことができます。単なる悲観主義ではなくて、建設的であることが大切です。単なる悲観主義だと、「これは危ないからやめておこう」で終わりますが、建設的な悲観主義だと、「これは危なそうだから、対応策を考えておこう」と準備をすることができるので、問題が起こっても乗り越えることができます。


●淡々した行動ができること

さらに、成功している人の特徴として、淡々と行動する、ぶれない行動力というものがあります。毎日一定量の行動を、繰り返しできる人、こういう人が成果を出しています。その気分によって変わるのではなく、気分に関わらず、一定の行動ができることが大事です。


 

【成功する人の特徴】


最後に、『成功する人の特徴』についてお話します。


●自分のビジョンを定める

今まで2,000名以上の人を指導させていただき、いろんな方を見てきました。自己投資をされている方が多いですが、やみくもに自己投資をしても成果にはつながりません。まずは自分のビジョンが定まっていることが大切です。何をしていいか分からないので、とりあえず勉強しています、という人はなかなか成功するのが難しいです。


●目標は超長期で定める

成功し続けている人というのは、自分が何を成し遂げたいかということが、明確に定まっています。未来が明確になっていないと、そこにたどり着くことができません。こういう方向に行きたいという、5年後、10年後の目標が定まっていないと、成功は難しいです。


ちなみにソフトバンクの孫さんは、19歳のときに「人生50年計画」というものをつくっています。20代ではこう、30代ではこう、と決めて、その通りにいかれてます。超長期でどういう人生を歩んでいくのかが定まっているというのが、成功する人の特徴かと思います。


成功しない人というには、短期的な視点しか持っていない人が非常に多いです。ここ3カ月、半年も大事ですが、もっと大きな目標、ビジョンを意識した上での3カ月、半年でないといけません。人間というのは、1年ではたいしたことはできませんが、10年かけると結構大きなことができます。私は10年単位で考えることをおすすめしています。


●夢と行動をつなげる

実行力がある、というのも成長する人の特徴です。夢だけ見ていて、現実の行動が伴っていないという方がいますが、大きな夢と今日の行動をつなげることが大事になってきます。


●諦めないこと

成功する人というのは、諦めない理由を持っています。多くの人が成功しないのはなぜかというと、途中で諦めてしまうからです。これは松下幸之助さんもおっしゃっていますが、自分が事業に成功したのは、才能があったからではなく、電気屋をやめなかったからだと。ずっとやり続けてきたので、大きな成果を出せたということです。やはり継続が一番大きな力になります。


事業でも人生でもそうですが、必ず困難なことが起こります。問題というのは、結構まとまって一気にやってくることが多いです。そのときに諦めずに、困難に打ち勝つことが大切です。ひとつ問題を乗り越えると、また次の大きな問題がやってきます。そこで諦めない個人的な理由を持っていることが大事です。


 

【おわりに】

いかがでしたでしょうか?

今日お話した成功する人の行動、習慣、特徴を、ぜひ参考にしていただいて、成功する人生を歩んでください。



 

プロフィール

一般財団法人 立志財団
理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役 坂本 憲彦

起業家教育の専門家。
1975年、和歌山県生まれ。
一般財団法人 立志財団 理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役。

下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。また、10年以上にわたり、1万人以上の起業家の指導を続けている。

自社開催の起業教育セミナーは500回以上開催し、延べ1万人以上が参加。富士ゼロックスやメットライフ生命、商工会議所、倫理法人会などの法人向けにもセミナーを開催しており、パソナ創業者南部靖之氏との講演実績もある。
「すべての人を真に導く」を真の使命として志ある起業家の育成に全力をかけて邁進している。起業家育成の活動の一環として2017年9月、一般財団法人立志財団を設立。2017年12月には実務教育出版より書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』を出版し、1.1万部のベストセラーとなる。

Webサイト:一般財団法人 立志財団

はじめての起業 成功の秘訣

同じカテゴリのコラム

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。