はじめての起業 成功の秘訣

第33回

感動で相手の心を動かす方法

一般財団法人 立志財団  坂本 憲彦

 

こんにちは、坂本憲彦です。


今回は、感動で相手の心を動かす方法について

お話します。


人の心を動かす。


これは、ビジネスにおいて

とても重要な要素です。



相手の心を動かすことができなければ、

あなたの商品やサービスを買ってくる人は出てきません。


集客したり、売上を上げるためにも、

人の心を動かすということが

非常に重要になってきます。


そこで、今回は

どうすれば人の心を動かすことができるのか?

についてお話していきます。



人の心を動かすにはどうすればいいのでしょうか?


よく人を動かすために、

論理で説得する人がいます。


ただ、多くの人は、

論理がキライです(笑)



ロジカルシンキングというのが、

ビジネスの世界では、もてはやされていますが、

正直、ロジカルシンキングで

人の心は動きません。


なぜなら、

それは人の脳の構造に反しているからです。


サイモン・シネックが語ってくれていますね。


まだ、ご覧いただいていない場合はこちらからご覧ください。

http://themission.jp/column/90/

このプレゼンの中でも解説してくれています。




論理思考というのは、

人間の脳でいうと、大脳新皮質の部分にあたります。


これは脳の外側の部分で、新しい脳とも呼ばれています。


この大脳新皮質で、

人は、言語や数字を理解しています。


ただ、あなたも経験があると思いますが、


「なんとなく、この商品は嫌だ」


とか


「なんとなく、買いたくない」


という感情を持ったことはないでしょうか?


頭では、買ったほうがいいのは分かっていても

なんとなく、嫌だとか、買いたくないという

感情を持ったことがあると思います。


で、人が行動するときに大事なのは、

この「なんとなく」の感覚なのです。


人の行動は、すべてロジカルに論理的に考えて

行動している訳ではありません。


というか、

論理的でなく行動していることが

大半だと思います。


そんな非論理的な思考こそ、

人間が人間たる所以です。



では、人は論理で動かないのであれば、

何で動くのでしょうか?


それは、


「感情」


です。


人は感情で、行動をします。


これが好き、

キライ、

気持ちいい、

気持ち悪い、

楽しい、

つらい、


など、こういった感情が人の行動の源になっています。



では、人は感情をどこで感じるのでしょうか?


それは、古い脳の部分です。


大脳辺縁系と呼ばれる脳の中心部分で、

感情を感じています。


ここは、人の本能の部分でもあります。


食欲、性欲、睡眠欲など

人間が動物として、原始的に持っている

本能の部分を司っています。


で、基本的に人は、

この大脳辺縁系で、物事を判断しています。


そして、この大脳辺縁系は、

言語を理解できません。


言語は、大脳新皮質が担っているからです。


なので、

「なんとなく、イヤだ」

とか

「なんとなく、買いたくない」

というのは、

論理では、覆せないのです。



ですから、

結論として、人の心を動かそうと思うのであれば、

相手を論理的に言い負かすのではなく、

感情を動かさなければいけないということです。



では、どうやって、

相手の感情を動かすのか?


そこで、大切になってくるのが、

「感動」というキーワードです。



「感動」という言葉は、

もともと

「感即動」

という言葉からきています。


人の心は、感じるから、

動くことができます。


そして、感じるというのが、

大脳辺縁系に届きます。


決して、論理で人は動くようにはならないのです。



だからこそ、

ビジネスでも相手の心を動かすためには、

感動させるということが、とても大切になってくるのです。


お客様を感動させる、

従業員を感動させる、

取引先を感動させる、

出資者や株主を感動させる、


すべての関係者を感動させることで

あなたのビジネスは大きく発展していきます。


逆に言うと、

人を感動させられないビジネスは、

決して長続きすることはありません。


長く発展し、成功するためには、

人の心を感動で動かすことが、

結局は成功への近道になるのです。


ぜひ、あなたも

ご自身のビジネスや仕事で

人を感動させてみてくださいね。


そうすれば、きっと

成果が変わってくるはずです。


あなたの志の実現を応援しています!

 

プロフィール

一般財団法人 立志財団
理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役 坂本 憲彦

起業家教育の専門家。
1975年、和歌山県生まれ。
一般財団法人 立志財団 理事長、株式会社ナレッジアクション代表取締役。

下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。また、10年以上にわたり、1万人以上の起業家の指導を続けている。

自社開催の起業教育セミナーは500回以上開催し、延べ1万人以上が参加。富士ゼロックスやメットライフ生命、商工会議所、倫理法人会などの法人向けにもセミナーを開催しており、パソナ創業者南部靖之氏との講演実績もある。
「すべての人を真に導く」を真の使命として志ある起業家の育成に全力をかけて邁進している。起業家育成の活動の一環として2017年9月、一般財団法人立志財団を設立。2017年12月には実務教育出版より書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』を出版し、1.1万部のベストセラーとなる。

Webサイト:一般財団法人 立志財団

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