第2回
幸之助さんの「日に新た」と孔子先生の「川上の嘆」、マキャベリの説く「運命」
イノベーションズアイ編集局 ジャーナリスト 加賀谷 貢樹
「しかし、その経営理念を現実の経営の上にあらわすその時々の方針なり方策というものは、これは決して一定不変のものではない。というよりも、その時代時代によって変わっていくのでなければならない。いいかえれば”日に新た”でなくてはならない。この社会はあらゆる面で絶えず変化し、移り変わっていく。だから、その中で発展していくには、企業も社会の変化に適応し、むしろ一歩先んじていかなくてはならない。
それには、きのうよりきょう、きょうよりあすへと、常によりよきものを生み出していくことである」(松下幸之助『実践経営哲学』)
ここでいう「企業」を「自分」と読み替え、「きのうよりきょう、きょうよりあすへと」進化し、時代の変化に適応し続ける自分でありたいものだ。
孔子先生は「川の流れ」を嘆いたのか、そこに「人間の発展への希望」を見出したのか
人は運命に半ばは支配されている。だが残り半分は、運命も人にその動向を任せている
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