第20回
2022年3月 WIPニュースレター Think More Globally
WIPジャパン株式会社 上田 輝彦
みなさん、ロシアのウクライナ侵攻が続いていますが、影響はいかがでしょうか。
2022年3月のニュースレターはこちら
社長よりごあいさつ 「いつもお世話になっています」
こんにちは、ロシア軍がウクライナに侵攻、本年1月号の大胆予想が不幸にも当たりました。弱肉強食のパワーポリティックスが世界に舞い戻ってきそうで、予想通り2022年大荒れの様相を呈してきました。ロシア人にとってウクライナは日本でいう京都や奈良のような存在で、ロシア人の本拠地のような思いがあるようです。
ソ連崩壊の際、独立したウクライナには多くの核弾頭がありました。露・米・英が核拡散防止の観点から撤去を主張。この3か国がウクライナの領土保全を保障するから核兵器は手放せと合意させたのが「ブタペスト合意」であり、仏・中も賛同して安全保障を約束し、日本もこの非核化を支援しました。
にもかかわらず、オリンピックが終了した途端にこの結果となり残念としか言いようがありません。国連常任理事国が絡む「喧嘩」を止める別の仕組みが求められます。
世界のオンラインミーティング:ロシア
意外に思われるかもしれませんが、実は「親日」の人が非常に多いロシア。意思決定についてはおおむね慎重です。妥協すること=弱みを見せること、と彼らは考えがちなので、妥協点を引き出すのは困難を極めます。時間がかかっても短気になってはいけません。
一方、議論が白熱すると感情的になり部屋を出て行ってしまうこともあります。でも、慌てないでください。すぐ戻ってくることがほとんどです(キッパリ)。
服装は保守的なビジネススーツで。名前は苗字で呼び合いましょう。ちなみに、男性の苗字の最後にa音をつけるとその人の奥さんのことになります。
海外の競合会社、どのように調査するか?
海外における競合企業の実態を調査するには、「文献やネットから調べる」「現地の業界団体、またはその業界に詳しい人・記者・ジャーナリスト等にヒアリングして調べる」「インタビュー対象者を調べ、アポイントメントを確保し、通訳を入れてインタビューを行う」などの方法があります。
通常の進め方としては「文献・ネット調査」「インタビュー/ヒアリング対象者選定、実施」の順番で進めていきます。但し、自社で調べていることを明らかにしたくない場合も多いでしょう。その際はWIPに全部または一部をアウトソーシングするとスピーディで効率的です。WIPの人材派遣をチームに加えることも検討の価値があります。
WIPライブラリー:今月のおススメ本
皆さんは、民族・人種・国民・国籍の違いを明確に理解していますか。今月ご紹介するのは「世界の民族 超入門」です。ビジネスで重要なのは教養であり、特に世界で活躍する人は、歴史、宗教、加えて民族を学ぶべきです。が、日本人の民族理解度は世界最低レベル。
改めて、民族・人種・国民・国籍・言語・ポリティカルコレクトネス等を理解するところからスタートしませんか。世界96カ国を跋渉した元外交官がわかりやすく丁寧に世界の民族を説明しています。ご一読をおススメします。
一服の清涼剤として、ご笑覧いただければうれしいです。
この記事の提供元:WIPジャパン株式会社
WIPジャパン株式会社
代表取締役会長 上田輝彦(うえだ てるひこ)
福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIP創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。
◆ 一般社団法人クールジャパン協議会 専務理事
Webサイト:WIPジャパン株式会社
- 第76回 世界の商談ミーティング: パキスタン (独断と偏見シリーズ)
- 第75回 世界の商談ミーティング: モンゴル (独断と偏見シリーズ)
- 第74回 世界の商談ミーティング: 台湾 (独断と偏見シリーズ)
- 第73回 世界の商談ミーティング: スリランカ (独断と偏見シリーズ)
- 第72回 世界の商談ミーティング: カンボジア (独断と偏見シリーズ)
- 第71回 世界の商談ミーティング: マレーシア (独断と偏見シリーズ)
- 第70回 世界の商談ミーティング: シンガポール (独断と偏見シリーズ)
- 第69回 世界の商談ミーティング: ベトナム (独断と偏見シリーズ)
- 第68回 世界の商談ミーティング: スペイン (独断と偏見シリーズ)
- 第67回 世界の商談ミーティング: ウクライナ (独断と偏見シリーズ)
- 第66回 世界の商談ミーティング: メキシコ (独断と偏見シリーズ)
- 第65回 世界の商談ミーティング: イスラエル (独断と偏見シリーズ)
- 第64回 世界の商談ミーティング: ドバイ (独断と偏見シリーズ)
- 第63回 世界の商談ミーティング: ロシア (独断と偏見シリーズ)
- 第62回 世界の商談ミーティング: 中国 (独断と偏見シリーズ)
- 第61回 世界の商談ミーティング: トルコ (独断と偏見シリーズ)
- 第60回 世界の商談ミーティング: インドネシア (独断と偏見シリーズ)
- 第59回 世界の商談ミーティング: ナイジェリア (独断と偏見シリーズ)
- 第58回 世界の商談ミーティング: エジプト (独断と偏見シリーズ)
- 第57回 世界の商談ミーティング: カナダ (独断と偏見シリーズ)
- 第56回 世界の商談ミーティング: タイ (独断と偏見シリーズ)
- 第55回 世界の商談ミーティング: 湾岸諸国 (独断と偏見シリーズ)
- 第54回 世界の商談ミーティング: 英国 (独断と偏見シリーズ)
- 第53回 世界の商談ミーティング: 北欧 (独断と偏見シリーズ)
- 第52回 世界の商談ミーティング: 韓国 (独断と偏見シリーズ)
- 第51回 世界の商談ミーティング: オランダ (独断と偏見シリーズ)
- 第50回 世界の商談ミーティング: 南アフリカ共和国 (独断と偏見シリーズ)
- 第49回 世界の商談ミーティング: オーストラリア (独断と偏見シリーズ)
- 第48回 世界の商談ミーティング: ブラジル (独断と偏見シリーズ)
- 第47回 世界の商談ミーティング: イタリア (独断と偏見シリーズ)
- 第46回 世界の商談ミーティング: ドイツ (独断と偏見シリーズ)
- 第45回 世界の商談ミーティング: インド
- 第44回 世界の商談ミーティング: フランス
- 第43回 世界のスペイン語: お国なまり事情(スペイン VS 中南米)
- 第42回 世界の英語: お国なまり事情(英国・ウェールズ編)
- 第41回 世界の英語: お国なまり事情(香港編)
- 第40回 世界の英語: お国なまり事情(英国・スコットランド編)
- 第39回 世界の英語: お国なまり事情(シンガポール編)
- 第38回 世界の英語: お国なまり事情(インド編)
- 第37回 世界の英語: お国なまり事情(アイルランド編)
- 第36回 世界の英語: お国なまり事情(ニュージーランド編)
- 第35回 世界の英語: お国なまり事情(オーストラリア編)
- 第34回 世界の英語: お国なまり事情(カナダ編)
- 第33回 世界の英語: お国なまり事情(アメリカ編)
- 第32回 世界の英語:お国なまり事情(英国・イングランド編)
- 第31回 通訳と翻訳、混同してませんか?
- 第30回 英語が苦手だからといって、海外との会議を避けていませんか?
- 第29回 通訳サービス、使ったことありますか?:海外開催のセミナー受講
- 第28回 通訳サービス、使ったことありますか?:利用マナー
- 第27回 通訳サービス、使ったことありますか?:逐次通訳と同時通訳
- 第26回 通訳サービス、使ったことありますか?:通訳者が分かるように話す
- 第25回 通訳サービス、使ったことありますか?:事前打ち合わせが成功のカギ
- 第24回 通訳サービス、使ったことありますか?:事前の情報提供が不可欠
- 第23回 通訳サービス、使ったことありますか?:同時通訳は2名
- 第22回 通訳サービス、使ったことありますか?:通訳者の労働条件
- 第21回 2022年4月 WIPニュースレター Think More Globally
- 第20回 2022年3月 WIPニュースレター Think More Globally
- 第19回 2022年2月 WIPニュースレター Think More Globally
- 第18回 2022年1月 WIPニュースレター Think More Globally
- 第17回 2021年8月 WIPニュースレター Thin More Globally
- 第16回 2020年7月のニュースレター
- 第15回 連休中はクラウド翻訳
- 第14回 ビジネスを多言語化するには何をどうすればいいのか?
- 第13回 ビジネスを多言語化する5つの翻訳手法とは?
- 第12回 売上の1%は多言語化に投資すべし!
- 第11回 AI翻訳はどこまで優秀か?
- 第10回 多言語化への投資、まずは「売上の1%」
- 第9回 世界のインターネット使用言語はどうなっているか
- 第8回 世界の主要言語を挙げることができるか
- 第7回 世界に言語はいくつあるのか ~ 絶滅していく言語
- 第6回 言語ごとにある、豊かな「世界」
- 第5回 多言語化-グローバル化を制するための最強の戦略①
- 第4回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(後編)
- 第3回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(中編)
- 第2回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(前編)
- 第1回 グローバル化の新たな局面